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*.
「どうしてここにいるんすか？」
「あ、えっと……Eveのおふたりが夢ノ咲学院でレッスンをしているんです。次のライブは夢ノ咲学院との合同ライブみたいなので」
私のその言葉に高峯くんの歩いていた足がピタリと止まる。高峯くんのほうを見ると、なぜだかすごく、傷ついたような、暗いような表情で私を見ていた。
(だから、どうしてみんな、そんな顔───)
疑問を口にしようとしても、
怖くて投げかけれないんだ。
なにか、聞いては行けないような気がして。
「高峯くん、」
「嫌です」
───高峯くんの、凛とした声。
初めてこんなに、しゃんとした声を聞いた気がした。
「嫌です、先輩。
───おねがいだから、帰ってきて」
「……っ」
高峯くんが、スポドリとはちみつレモンの入ったタッパーを床に落とした。はちみつレモンがタッパーから溢れるのを見て、私は思考が停止した。
(どうして───)
どうして帰ってきてと願うのか。
どうして、おじゃま虫な私は、
みんなから『不必要』だと笑われた私は、
みんなの前から、みんなの脳裏から、
綺麗さっぱり消え失せたはずなのに。
どうして今更、また私を願うか、それが分からない。
要らない感情ばかりが邪魔をして、
私の心をより分からなくさせて、錯乱させて。
(やっぱり来るべきじゃなかった……)
高峯くんの足が、一歩、また一歩私に近づいてくる。
その表情は暗く、乏しい。何を考えているのか、何をしたいのか。私には全く分からないんだ。
「もう、失いたくないんです───」
.
高峯くんの綺麗なスカイブルーのような、エメラルドグリーンのような。そんな瞳に映っていた私は、
.
これ以上ないほどに、歪んでいた。
*._
普段コメントをくださったり評価を押していただいている皆様、本当にありがとうございます。
こんな亀更新でかっすい作品を毎回見ていただき、本当に光栄でしかないです……
目が弱いので、あまりスマホを見る時間が取れず、コメントなども返せていなかったのですが、また少しづつ、コメントもお返していきたいなと思います。コメントお待ちしてます……！
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ありさ(プロフ) - おかえりなさい!! (1月31日 22時) (
レス) @page27 id: 00612c0ec4 (このIDを非表示/違反報告)
鈴奈(プロフ) - コメント失礼します。私も同じような経験したことがあります。そのせいか、私は親のことがどうも好きになれず…、笑たぴさんとても優しい方ですね。正直私は自分の気持ちに嘘をつき、事を終わらせました。だからどうか貴方は自分の生きたいように生きてください。 (2022年7月29日 21時) (レス) @page26 id: 973e1807e6 (このIDを非表示/違反報告)
べベンべエエェェ - 世界に繋がっていますから、モラルは保証されません。そういう人に話してみてはどうでしょうか。お母様が死にたい。といったなら死にたいのは今だけかもしれない。まだ未来があるんだから辛いときは一緒にいるから約束するよ。となどでも声をかけてみてはどうでしょうか (2022年6月5日 23時) (レス) @page25 id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
べベンべエエェェ - 信じられてこの人なら話してもいいかもしれない。この人だけは絶対に信じられるという人を探してみてはどうでしょうか。クラスメイトや、ツイッター、相談部屋、Tiktokなどでもいいと思います。でも顔を知らない。一度も会ったことがないとなると (2022年6月5日 23時) (レス) @page25 id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
べベンべエエェェ - 今まで一緒だったのに急になくなるのは悔しいとか、辛いとかよりもどうしてこうなったんだろうですよね。自分が生まれてこなければとか、自分ばかり責めたりしちゃいますけど、作者さんは悪くないと思うし、それでも自分が悪いと思うなら誰か一人だけでも、 (2022年6月5日 23時) (レス) @page25 id: ce3d8a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たぴ | 作成日時：2018年10月18日 20時
