アラバスタ編:信頼という名の価値 ページ21
彼の首にかけられていた額は“500万ベリー”と
もしAを知る海兵や海賊に流れてしまえば、混乱を招きかねない。最悪な場合、ルフィにAの正体がバレる可能性があることを考えた五老星は、今年の
「役人が賞金首になるとは……改めて考えても、不測の事態であったな」
「とは言え、Aだからと許される部分もあるが……奴は何かと問題を起こす」
「昔から新聞社に目をつけられているAのことだ。記者からしてみれば、奴のネタはご馳走どころの騒ぎではないだろう」
その代表としてモルガンズがいる。
彼は、10年前から消息を立っているAのことを今でも探し続けては特ダネとして世界中にばらまこうとしていた。
阻止しようと動く政府から必死に逃げるのもモルガンズらしいと言えばらしいのだが、五老星からしてみれば迷惑この上ない存在のため、彼は毎日命を狙われているのだ。
「アラバスタの件だが、クロコダイルの動きによっては、奴が持つ七武海の称号を“剥奪”するのも視野に入れとくのが得策だ。第一に、Aの身の安全を配慮するのが我々の役目だ」
前回の定期連絡時に「クビ」や「死」などという物騒なワードを連呼していた彼らだが、そこにはAに対する信頼もあった。
彼が金にしか目がないように、五老星もAの“圧倒的な実力”にしか価値を見出していない。
敵にするなら味方に引き込む。例え、世界中の金をかき集めて払うとしても、Aを手元に置くのが五老星という男達である。
*
「ついたぞ!! 『ユバ』!!!」
『本当にユバか? おれが知ってる場所とは随分と違うが』
燦々と輝く太陽に照らされて砂浜へと上陸したルフィの横で、Aは首を傾げた。
彼の言う通り、ここはユバではない。ここは「緑の町」の名を持つエルマルという場所だ。
「緑の町? 緑なんかどこにもねェぞ!?」
「…ええ、今はね……!」
『ん?』
意味ありげな間を込めた返事をするビビに疑問を抱いたAは、ウソップの声に肩をビクつかせた。
「クオー」
可愛らしい鳴き声とともに海から現れたのは、クンフージュゴンだ。
マスコットのような見た目とは裏腹にとても強く、ウソップの顔を一瞬で見る影もないものにしてしまう。
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いふふぁん(プロフ) - ガチで面白いです!夢主のキャラがマジで好み。自分イケおじに弱いんで夢主タイプですほんとにタイプです笑!更新待ってますね〜!! (11月24日 7時) (レス) id: d3a9a324f0 (このIDを非表示/違反報告)
アイズ(プロフ) - とっても面白いです!無理せずのんびり更新していただけると嬉しいです!個人的に白鯨推しなのでぜひ作っていただけたらとても喜びます♡楽しみにしてますね😄 (2022年10月10日 0時) (レス) @page42 id: 3dc7d1a49b (このIDを非表示/違反報告)
kp.ポテト丸(プロフ) - 好きぃぃぃぃぃぃぃっっ!! 、、、夢主君、いや夢主さんと呼ぶべきか。非常に好みです!笑 毎日投稿されているのでせっかちな僕には嬉しいものです😊ちゃんとゆっくり休んでくださいね!(何様お前) (2022年10月9日 21時) (レス) @page42 id: cc3d51cba9 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ子(プロフ) - よしこさん» 楽しみにしていただき、ありがとうございます😭🙏アラバスタ編から一気に事件や物語が加速していくので、最終的にマイナスの領域までいきそうです(笑) (2022年10月1日 22時) (レス) id: 84d0737003 (このIDを非表示/違反報告)
よしこ(プロフ) - 続編おめでとうございます‼️これから起こる事件で夢主がどれだけ減給されるのか、、、とても楽しみです (2022年10月1日 21時) (レス) id: b2446655e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒロ子 | 作成日時:2022年10月1日 19時