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「あれ、もう着いてたん？」
「トントンくん早いねぇ」
九時になる十五分前くらい、校門前でトントンくんを待っていればトントンくんはすぐに来た。早くて驚く。十五分前行動なんて、さすがだ。クラスの委員長なだけある。
「Aさんの方が早いやろ……。どっちから入るん？」
「うん、こっちこっち」
私はグルッペンくんと同じように校庭の横にあるフェンスからトントンくんと学校内に侵入する。トントンくんは懐中電灯を持っていなかったようで、持ってくれば良かったと後悔していた。
「多分宿直室に懐中電灯置いてあると思うから、持ってく？」
「あー……、そうしよか。パソコン室遠いからな」
宿直室まで手探りで歩く。懐中電灯のない学校は、少し気を抜くと壁にぶつかりそうだった。ふら、と足を踏み外してしまい、思わずトントンくんの腕を引っ張ってしまう。
「わ。ご、ごめんね」
「いや、構わんけど……、えっと、手繋いどく？」
そう言って暗がりの中手を差し出され、私は遠慮なくその手を握った。
「Aさんの手冷たいな」
「トントンくんの手が暖かいんだと思うけどなぁ」
「それは俺の心が冷たいとかそういう話か？」
「そうじゃなくて」
そんな会話をしながら宿直室にある懐中電灯を取る。宿直室には鍵は掛かっていなくて、ついでに壁に掛かっていたパソコン室への鍵を手に取る。
「おー、明るくなったね。じゃあパソコン室まで行こうか」
懐中電灯のおかげで少し明るくなったとは言え、雰囲気にのめり込まれてしまったのか私たちは未だに手を握ったままだった。
パソコン室の前に着いて、鍵を使って扉を開ける。パソコン室に入ったトントンくんは片っ端から電源ボタンを押して行った。
「……全部着くね」
「着くなぁ」
見事にパソコン室のモニターは光っていて、電源のつかないパソコンなんてひとつも無くて。
私とトントンくんはパソコンをもう一度シャットダウンさせて宿直室に鍵を戻した。
「あーあ、残念」
「まぁ七不思議なんて普通じゃありへんしな。……じゃあ俺こっちやから、気ぃつけて帰ってな」
「うん。バイバイトントンくん」
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なのな(プロフ) - 完結おめでとうございます！まさかの夢主ちゃんが……びっくりしました！！全員出てきて読み応えもあってすごく面白かったです！今作も素敵で面白い作品をありがとうございました！！ (2021年2月25日 19時) (
レス) id: cb0e93c590 (このIDを非表示/違反報告)
ランドルせ(プロフ) - あたおかるあさんさん» 定期すぎて草。今回もコメントありがとうございます！更新頑張ります！これからも応援よろしくお願いしますね！ (2021年2月22日 8時) (レス) id: 1e4b41ea08 (このIDを非表示/違反報告)
あたおかるあさん - ﾝｸﾞﾌｯ、見るのが遅れたｧｧｧ!!これはランドルせさんファンとしてあるまじきこと...!いやｧ今回も神作品ですね!!（定期）ﾝｸﾞﾌﾝｸﾞﾌしながら見てますね!（いい笑顔）更新頑張って下さい！ (2021年2月21日 23時) (レス) id: 9a044f37be (このIDを非表示/違反報告)
ランドルせ(プロフ) - 旺霧（おうむ）さん» わぁ〜気付かなかった！こっそり直しておきますありがとうございます��更新頑張ります！ (2021年2月21日 1時) (レス) id: 1e4b41ea08 (このIDを非表示/違反報告)
旺霧（おうむ）(プロフ) - 面白かったです！更新頑張ってくださいね！応援しています！一つ気になったことなんですが5で主人公の怖いことは起こらないよね？が、怒らないよね？になってませんか？(今更感)間違ってたらすみません(＞人＜;) (2021年2月21日 0時) (レス) id: 9a156fad28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ランドルせ
| 作成日時：2021年2月17日 22時
