第２話「人生万事塞翁が虎�◆� ページ2
敦 side
敦「…入水？」
女の人「あら知らないの？入水、つまり自 殺」
敦「は？」
あまりに澄ました顔で言うので、思わず「は？」と言い返してしまった
女の人「私は自 殺をしようとしていたのよ、それを君が余計な事を……」
ヤレヤレと言いたげな目で見てくる
敦「は……はぁ」
あれ？僕いま怒られてる？
女の人「まぁ、人に迷惑をかけない清くクリーンな自 殺が私の信条だからね」
と、言いながら立ち上がる
女の人「なのに君に迷惑をかけた…これは此方の落ち度、何かお詫びを…」
僕のｸﾞｳｳｳｳｯと言うお腹の音が彼女の言葉を遮った
女の人「……空腹なの？少年」
敦「じ、実はここ数日何も食べてなくて……」
またｸﾞｳｳｳｳｯと誰かのお腹がなった
だが、それは僕のでは無い
となれば、もちろん目の前の女の人だ
女の人「実は私もよ、ちなみに財布も流された」
……え？
敦「えぇ？助けたお礼にご馳走っていう流れだと思ったのに」
女の人「？」
「っ…「？」じゃない！」
首を傾げる女の人に心臓がﾄﾞｷｯと音を立てたが、反論した
すると……
「おぉーい」
男の人の声がした
声の方を見てみると……
男の人「こんな処に居ったか唐変木！」
女の人が男の人に反応し、声をかけた
女の人「おー、国木田君ご苦労様」
国木田「苦労は凡てお前の所為だこの自 殺嗜癖(じさつマニア)！」
国木田？さんが強気に言う
国木田「お前はどれだけ俺の計画を乱せば−」
女の人「そうだわ君、いいことを思いついた、彼は私の同僚なの、彼に奢ってもらいましょ」
敦「へ？」
女の人がそう言うと国木田？さんが怒りながら言った
国木田「聞けよ！(怒)」
女の人「君、名前は？」
敦「中島……敦ですけど」
素直に答えると女の人はこう言った
女の人「ついてらっしゃい敦君、何が食べたい？」
敦「はぁ……あの……」
僕は戸惑いながらもこう答える
敦「茶漬けが食べたいです」
女の人「……プッ、あっはっは！」
僕の言葉に女の人が笑い始めた
笑った時の顔は無邪気で、先程とは少し違った印象だった
女の人「いいわ、国木田君に三十杯くらい奢らせましょ」
え……それは流石にダメなんじゃ……
国木田「俺の金で太っ腹になるな太宰！」
？
敦「太宰？」
太宰「あぁ、私の名よ」
太宰……
太宰「太宰、太宰Aよ」
A……さん
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まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張ってください^_^ (2019年10月18日 14時) (
レス) id: fb97b4034b (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぎん - いつも楽しみにしていたんですが、終わってしまったんですか？ (2019年10月1日 22時) (レス) id: a6cf5bad43 (このIDを非表示/違反報告)
コアラ★(プロフ) - カレー粉さん» いえいえ、更新頑張ってください！ (2019年9月8日 17時) (レス) id: 2362e16475 (このIDを非表示/違反報告)
カレー粉(プロフ) - コアラ★さん» コアラ★さん、コメントありがとうございます！そうやって読むんですね！勉強になりました！ありがとうございます！ (2019年9月8日 15時) (レス) id: b693a82bfd (このIDを非表示/違反報告)
コアラ★(プロフ) - じんせいばんじさいおうがとら です。 元々は“人生万事塞翁が馬（じんせいばんじさいおうがうま）”という故事ことわざで、人生何が起こるかわからないという意味です。 (2019年9月8日 0時) (レス) id: 2362e16475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：逢沢 小瑶 | 作成日時：2019年9月6日 14時
