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2 お嬢、今世紀最大のピンチに出くわす。その1 ページ2

メイド ハナ「お嬢様、おはようございます。」




『ゔ、ゔ〜ん…ふわぁぁぁおはよぉ〜』


うっすら目を開けると天蓋から差し込む太陽の光が眩しい。




ハナ「おはようございます、お嬢様。今日は旦那様から
大切なお話があるそうです。さぁ、お着替えをな
さってください。」


『えぇ?大切なお話?ふわぁぁぁぁは〜い』




『ん〜』 私はベッドに座り、大きく伸びをした。



ハナと数人のメイドたちが着替えを手伝ってくれる。



『ウフッ今日のワンピース凄く可愛いわね』



黄金で縁どられた大きな鏡の前でくるりと1度回る。


ハナ「はい、とてもお似合いですよ。」



『ありがとう。』ニコッ




ハナ「さあ、ご主人様と奥様が食堂でお待ちです。参りま
しょう。」



『ええ。』



『あー!今日も廊下のお花が変わってる!』



私は長い廊下の両側に等間隔で花瓶に飾られているチューリップを指さした。




ハナ「はい。お嬢様はチューリップがお好きと伺ったの
で、オランダの方から取り寄せました。」



『ハナ!ありがとう!とても綺麗だわ!』



ハナ「お嬢様の方が何倍もお綺麗ですよ。さぁ、食堂に到
着致しました。」




「お父様!お母様!おはようございます!」




父「おーおー!うちの天使がお目覚めになりました
な!」




母「あら、A。おはよう、よく眠れた?」ニコッ




『ええ。』ニコッ



執事が引いてくれた椅子へ座り、お父様とお母様を見る。



『えっと…それでお父様、大切なお話ってなあに?』



父・母「……」


急に静まった食堂。



『……えーっと…どう…したの?』




何か悪いこと言ってしまったかしら…




父「…あ、あぁ。お前は私達にとって初めての女の子。
お前が傷つかないように、悲しまないように大切に
してきたつもりだ。」



『ええ、それはもう!いつも本当に感謝しているわ。』



父「だが、お前ももう25歳。そろそろ家を出て…社会貢
献をしていかなければならんという話になって
な。」



母「もうソウル市内にいいマンションを見つけている
の。すごい綺麗でセキュリティーも万全な高級
マンションよ。」


『ひ、1人ぼっちで暮らすの?』 父「あぁ。」

『りょ、料理は?』 母「自分でどうにか、ね?」

『ハナは?一緒に来ないの?』 ハナ「残念ながら。」





『そ、そうなのね…あははは…は、は、は、は…』

3 お嬢、今世紀最大のピンチに出くわす。その2→←1 プロローグ



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作品ジャンル:恋愛
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ニキ(プロフ) - ありがとうございます!これからも楽しんでいただけるよう頑張りますー! (2020年4月27日 6時) (レス) id: b986f036da (このIDを非表示/違反報告)
かほ(プロフ) - お話だいすきです!! (2020年4月26日 23時) (レス) id: 6a44dd08ac (このIDを非表示/違反報告)
ニキ(プロフ) - 嬉しいです!これからもお嬢な家政婦にお付き合いくださいー (2020年3月12日 20時) (レス) id: b986f036da (このIDを非表示/違反報告)
えい - すごく面白いです!続きが気になります… (2020年3月11日 23時) (レス) id: d1b51793af (このIDを非表示/違反報告)
ニキ(プロフ) - こんなコメントはとてもありがたいです!これからもよろしくお願いしますー! (2020年3月11日 19時) (レス) id: b986f036da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Me | 作成日時:2020年2月7日 23時

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