検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:6,057 hit

*** ページ16

「じゃあ、僕は行くね」

「ここを通す気はないと我々が言えばどうする?」

「そうだねぇ……。契約に基づいて手を出す気はないけど、不幸な事故(・・・・・)が起こってしまうのはとても残念でならないかな」


逸らしていた目を復讐者に向ける。ねぇと首を傾げれば、彼らは黒い炎に飲み込まれていった。くれぐれも戦いに手を出すなと忠告をして、掻き消えた炎。
どうせなら炎をもらっていけば良かったなぁ、と呟いて足を進める。


そうだ、ヒバリさんにアジトについたって送っておかないと。そう思って取り出した携帯に映っていたのは圏外の2文字。電波妨害か、ただ単に電波が届かないのか。どちらにせよ、使えないってことだ。
じゃあ、持ってる意味もないね。

適当に霧の中に投げ込んで、森の中に踏み込む。もう一度リボーンの居場所を確認して、木々の上を走り始めた。



***



リボーンたちと合流して状況を話してもらえることになったから、その辺の木陰で輪になる。つらつらと読み上げるようにリボーンが話しているのを聞きながら、僕が来る意味なんてなかったんだなって思った。


だって、これはシモンとボンゴレの戦いだ。それぞれの守護者が誇りをかけて戦うだけ。僕は守護者ではないし、戦う番なんてやってこない。来ただけ損だよ。

それはそうと、戦いが終われば、初代たちの記憶が見られるらしいんだ。もう2回見たんだって。今とは違って、とても穏やかで仲良く見えたって話だ。何かが食い違っているんじゃないかって沢田綱吉は言っていた。


「それで、僕を呼んだ意味はあるの?」

「正直に言うとあんまねーな」

「帰っていいかな」


じとーっとリボーンを睨む。呼ばれたから朝早く起きてこんな辺鄙なところまで来たのに。意味がないって言われるくらいなら帰りたいよ。


「Aを呼んだのは別の話がしたかったからだぞ。おまえ、じーさんの話をどう見てんだ?」

「……僕の前任がいたって話のことかな」

「ああ」


ボルサリーノのつばを下げるリボーン。

前任か。考えたことはなかったけど、あり得る話だ。僕が知らないだけで、エンティティさまが信者を集っていたのかもしれない。
それに、繋がる話はある。前に偽者を殺したときの話だ。あのときの伝承は本当だったとしたら。

***→←シモンのアジト来る!



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (10 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
78人がお気に入り
設定タグ:REBORN , DBD , ツイステ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2023年2月20日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。