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*** ページ42

「不自由だな」

「だから、心読むのやめてって」

「読んでないもーん」


きゅるんとキャラを変えてリボーンが言う。それもすぐに真剣な表情に変わって、リボーンは真っ直ぐ僕を見る。


「もし身近なやつにお前のことを好きな奴がいたらどーすんだ?」

「はあ?」

「もしもの話だ。ツナは京子に惚れてるからな、安心していいぞ」


どういう売り込み方なの……。でも、そうか。今後身近な人にできてしまったらのことを考えておくのは必要だね。僕の身近な人……ヒバリさん……とか?ヒバリさんはそういうの興味なさそうだし、大丈夫そうな気はするけど。まあ、ヒバリさんでも切り捨てるよ。
エンティティさまが不要だというのなら、僕にはいらない。それが邪魔になることを身をもって知ってるから。

……読まれた。


「読むのやめてって言ったのに」

「Aは失恋済みだったか。そりゃわりーこと聞いたな」

「これだから嫌なんだ、こういう話題は」


何度目かのため息をついて、リボーンを軽く睨む。誰にも言わないように念を押して、ようやく話がまとまったらしい沢田綱吉たちに目を向けた。

そのとき何かを開けるような音がして扉から赤ん坊が入ってくる。知らない赤ん坊だな。というか、向こうの守護者も赤ん坊だ。この世界には強い赤ん坊がいるのが普通なの?

分かんないなぁと首を傾げつつ、体育館の中央へ進んでいくクロームを見送る。今回の戦闘フィールドは特殊装置も何もないらしく、館内の物は使用可能なんだって。霧の守護者の使命が関係しているみたい。
まあ、僕には関係ないから覚えてないけど。


邪魔できないように赤外線感知式レーザーが設置されてるとチェルベッロが言う。別に邪魔する気は無いんだけど、沢田綱吉が一度邪魔したらしいから。それの対策なんだろうね。
もっとも沢田綱吉のリングは既に渡っているみたいだし、彼にはもう渡すものなんてないんだけど。


「それでは霧の対戦、マーモンVS.クローム髑髏。勝負開始!!!」


開始の合図と同時にクロームが三叉槍の棒になっている方を床に突き刺す。そこから崩れていく地面に違和感があって、幻覚かと思い出した。
久しぶりだね、この感覚。視界に映っているものとあらゆる感覚で察知している気配が一致していない違和感だ。

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(プロフ) - リィさん» ありがとうございます!!面白いと言っていただけるとやる気が出ます!まだストックは尽きていないので、今後も早めに更新できると思います。お楽しみに〜! (2022年10月7日 0時) (レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - あ"ぁ"っ…!楽しみすぎてつらい…!!なんでこんな面白い話を作れるのか疑問です…更新頑張ってください!! (2022年10月5日 13時) (レス) @page32 id: 1730b53d16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年10月1日 3時

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