＊＊＊ ページ25
楽しみ？僕も興味をそそられて、リボーンの言葉に耳を傾ける。そう遠くない未来、六道骸と戦えるかもしれない。そう言ったリボーンに、ヒバリさんはトンファーを下ろした。
「校舎の破損は完全に直るの」
「はい。A様にもお伝えしましたが、我々チェルベッロが責任をもって」
「……A？」
「はーあーい」
チェルベッロめ……と苦い気持ちを堪えつつ、ヒバリさんの隣まで跳躍した。呼びました？と首を傾げれば、下ろしたはずのトンファーが眼前に迫る。うん、速くなってる。これはまた楽しみが増えたね。
瞬時に斧を取り出してトンファーを受け止めた。交差した得物と眼前の笑みに楽しくなって、笑みを深める。
「君なら分かってると思っていたけど」
「だって修繕費全部持つってチェルベッロが言ってたんですもん」
「そういうこと……気が変わったよ」
トンファーを完全に収めたヒバリさんは踵を返した。山本武に負けないよう言いつけて、数歩歩くと僕を振り返る。
「何してるの。帰るよ」
「え、……はーい」
小走りで駆け寄ると、ヒバリさんは満足そうにする。リボーンにあの女性のこと聞こうと思ってたんだけどな。まあ、それは明日にでも回そうか。とりあえず、今はヒバリさんがいない間のことを報告して……。
不意に立ち止まったヒバリさん。同じように足を止めれば、何やら考え込んでいる様子。
「どうしたんですか？」
「彼女たちは何？」
「彼女たち……ああ、チェルベッロのことですか？今回の戦いを取り仕切る審判、みたいな人ですよ」
「そう」
それだけ言うと、ヒバリさんはまた歩いていく。置いていかれないように足を動かせば、ヒバリさんは並盛のことを報告するように僕に言いつけた。つらつらと数日間のことを読み上げれば、ヒバリさんは相槌を打ちながら聞いている。
さっきの、なんだったんだろう？なんだか覚えがあるような……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
怜(プロフ) - リィさん» ありがとうございます！！面白いと言っていただけるとやる気が出ます！まだストックは尽きていないので、今後も早めに更新できると思います。お楽しみに〜！ (2022年10月7日 0時) (
レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - あ"ぁ"っ…！楽しみすぎてつらい…！！なんでこんな面白い話を作れるのか疑問です…更新頑張ってください！！ (2022年10月5日 13時) (レス) @page32 id: 1730b53d16 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：怜
| 作成日時：2022年10月1日 3時
