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「それ書いて」
「どうしてですか？」
「……それを書いて、去年の1年生の学年末テストで満点を取ったら、1年生の間授業を免責してあげる。2年、3年のも取れたら、君は3年間授業に出なくていい」
それを聞いて、今まで感じていた煩わしさがぐらりと揺れた。そもそも僕は高校生だったんだから、中学生の授業なんか退屈すぎる。それがなくなるだなんて。
ただすぐには飛び付かずに、冷静に天秤にかけた。これから3年間感じることになる退屈さとこれを書いたことによる影響。それを吟味して、結局ペンを手に取る。だって、風紀委員のこと知らないんだもん。どんなことしてるとか、どんな構成になってるとか。だから、影響なんてあってもなくても分からないし。それだったら、今後の退屈を消せる手段を取る。
「……書きました」
「うん。確かに受け取ったよ。それで、すぐに受けるかい？」
「5教科を3年分、お願いします」
もちろん、なんてヒバリさんは笑う。後ろに控えていたリーゼントの人に目を向ければ、その人は部屋を出ていった。揶揄うようにヒバリさんは笑う。
「チャレンジできるのは1学期に1回だよ」
「問題ないです」
「へえ、自信があるね」
そう言ったヒバリさんは紙面に目を落とした。僕も椅子に腰掛けて、ただテストが始まるのを待つ。それきり会話はなくて、手持ち無沙汰だ。ぼーっとしていれば視線を感じて、ヒバリさんの方を向いた。
「何か用ですか？」
「いや」
「そうですか」
ふいっと目を逸らしても感じる視線が鬱陶しくて、また目を向ける。口元に微笑を浮かべているヒバリさんは、ノックの音でその笑みを消した。入ってきたリーゼントの人は風紀という腕章をつけていて、今更ながら風紀委員の人だったのかと納得する。それと同時になんとなく今後の仕事が読めてきた。
ヒバリさんが一番偉い人で、委員は手足となって働くだけ。とはいえ、どうして僕が選ばれたんだろう？強いから？ただそれだけ？そうとは思えないけど……。
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怜(プロフ) - 茨の谷の第2王子(ヲタク)←王子がそれでいいのかさん» リボーンいいですよね……読んでくださってありがとうございます！ (2022年10月14日 0時) (
レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
茨の谷の第2王子(ヲタク)←王子がそれでいいのか - リボーンしゅき (2022年10月8日 0時) (レス) id: 304b99e4d1 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - リィさん» ありがとうございます！信者くんがまたトリップしたら面白いだろうなと思って書き始めたものですが、そう言っていただけると励みになります。これからもよろしくお願いします！ (2022年10月1日 3時) (レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - DBDもリボーンも知らないのに見始めました。ツイステのDBD見てて面白いなぁって思ってみ続けてます。更新頑張ってください！ (2022年9月30日 17時) (レス) id: 1730b53d16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2022年9月25日 1時
