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拗らせ風邪来る! ページ25

ヒバリさんに呼び出されたのはいつも贔屓にしている並盛中央病院。なんでも風邪を拗らせたみたいで、退屈だから遊びに来いって。でも、病人に“遊んで”もらうのもなぁ、と思ってナミモリーヌのケーキを片手にお見舞いに行くことにした。


受付でAだと名乗りヒバリさんの病室を聞けば、院長直々の挨拶と案内。僕、ヒバリさんみたいに怖くないはずなんだけど、おかしいな。案内が終わった院長は深く深くお辞儀をして踵を返した。ん〜、まあいっか。

遠慮なくノックをして扉を開ける。寝ているかと思っていたのに、ヒバリさんは起きていた。


「ヒバリさん、お見舞いに来ましたよ」

「遅い」

「ナミモリーヌのケーキ買ってきたのに」


文句を言われてわざとらしく頬を膨らませると、ヒバリさんは微笑を浮かべる。なんだ、機嫌が悪いわけじゃないんだ。

広々とした部屋は病室とは思えないほど設備が完備されていた。まあヒバリさんだからと納得して、サイドテーブルにケーキが入った箱を置く。すぐに食べます?と聞けば、肯定が返ってきた。
お店の人が好意でくれた紙皿と使い捨てフォークを並べて、お湯を沸かす。僕はコーヒー、ヒバリさんは気分によってまちまちだけど、今日はコーヒーを飲むみたい。

うろちょろと動く僕をヒバリさんは眺める。視線が気になって振り向けば、なんでもないと首を振られるばかり。変なのと口をへの字に曲げて、マグカップをサイドテーブルに置いた。
いただきまーすと口角を上げながらケーキを頬張る。


「君、食べたかっただけだろ」

「ん、確かに食べたかったですけど。ちゃんとお見舞いの気持ちもありますよ」

「どうだか」

「そんなこと言うなら、僕がケーキもらいますけど」


冗談半分で言えば、ヒバリさんはショートケーキのイチゴにフォークを突き刺した。そのまま僕の口元に持ってきて、口を開くように言う。あ、と口を開けば、イチゴが転がり込んできた。甘い生クリームと合うように酸味が強めのイチゴ。ショートケーキの主役と言ってもいいほどのイチゴを噛み締めてお礼を言う。

それから自分のケーキに集中していれば、ヒバリさんに名前を呼ばれた。顔を上げれば、一口分のケーキをフォークに乗せてヒバリさんが待っている。さっきと同じように口を開けば、今度は甘いクリームたっぷりのケーキを放り込まれた。

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(プロフ) - 茨の谷の第2王子(ヲタク)←王子がそれでいいのかさん» リボーンいいですよね……読んでくださってありがとうございます! (2022年10月14日 0時) (レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
茨の谷の第2王子(ヲタク)←王子がそれでいいのか - リボーンしゅき (2022年10月8日 0時) (レス) id: 304b99e4d1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - リィさん» ありがとうございます!信者くんがまたトリップしたら面白いだろうなと思って書き始めたものですが、そう言っていただけると励みになります。これからもよろしくお願いします! (2022年10月1日 3時) (レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - DBDもリボーンも知らないのに見始めました。ツイステのDBD見てて面白いなぁって思ってみ続けてます。更新頑張ってください! (2022年9月30日 17時) (レス) id: 1730b53d16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年9月25日 1時

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