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「こいつの保育係ってのは遠慮しときます。オレ、コイツ大嫌いなんで」
「オレはいいぜ。今日は何の遊びだ？」
「ちなみに保育係になった奴がボスの右腕だからな」
えー、その特典もいらない。僕パス。一抜け。そう思って立ち上がれば、チャキと銃が向けられる音。
「フィロウは強制参加だ」
「え〜」
「ナミモリーヌのケーキくらいは奢ってやるぞ」
「わーい！」
やるやると両手を上げて喜べば、沢田綱吉はなんだかショックを受けたかのような顔をしていた。
それからリボーンはランボを笑わせたやつが勝ちだと言う。あんなに泣いてる子を笑わせるのは苦労するだろうなぁ。まあ、僕は一番最後かな。
「山本、てめーにだけは負けねーぞ。今日こそ白黒つけてやる」
「よっしゃ。やるからには勝たねーとな」
そんなに右腕が欲しいかな。それなら捥げばいいのに。って、そういう意味の右腕じゃないのは分かってるんだけど。
最初は獄寺隼人が。彼は仲直りを提案するも、手のひらに乗せられた手榴弾に怒ってさらにランボを泣かせた。
次は山本武。キャッチボールを提案するも、彼は野球の動作が入ると手加減ができなくなるらしく、顔面デッドボールでアウトだ。
「じゃあ、僕か」
泣いているランボの前にしゃがみ込んで、もさもさの頭を撫でる。しゃくり上げて僕を見上げるランボ。できる限り優しく笑いかけて、諭すように話しかけた。
「泣いてばかりいると、せっかくの格好いい顔が台無しだよ？」
「うっ、ヒック……ランボさん、かっこいい？」
「うんうん、かっこいいよ。きっと将来はモテモテだね」
ころっと笑ってご機嫌になるランボ。安堵してうりうりと頬を揉めば、キャッキャッと声を上げた。抱っこをせがむランボが、どこかグリムに似ていて息を呑む。動揺を隠すために深呼吸をした。僕に向かって腕を広げるランボは不思議そうな顔をしている。子どもはやっぱり人の感情に聡いね。
なんでもないよと抱き上げて立ち上がる。一気に視点が高くなって楽しいのか、ランボははしゃいでいた。そんなところもグリムそっくりで、寂しさが募る。
僕を子分って呼ぶグリム。たくさん食べて眠たそうに欠伸をするグリム。思い出だけがいっぱいで、どんなグリムでも思い出せた。僕の幸せを一番に考えてくれた頼もしい親分がどうか幸せでありますように、と願うばかりだ。
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怜(プロフ) - 茨の谷の第2王子(ヲタク)←王子がそれでいいのかさん» リボーンいいですよね……読んでくださってありがとうございます！ (2022年10月14日 0時) (
レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
茨の谷の第2王子(ヲタク)←王子がそれでいいのか - リボーンしゅき (2022年10月8日 0時) (レス) id: 304b99e4d1 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - リィさん» ありがとうございます！信者くんがまたトリップしたら面白いだろうなと思って書き始めたものですが、そう言っていただけると励みになります。これからもよろしくお願いします！ (2022年10月1日 3時) (レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - DBDもリボーンも知らないのに見始めました。ツイステのDBD見てて面白いなぁって思ってみ続けてます。更新頑張ってください！ (2022年9月30日 17時) (レス) id: 1730b53d16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2022年9月25日 1時
