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「ごめんね、リボーン。僕、弱い人の下につくつもりはないんだ」
「そうか」
「それにね、僕はもう既にあの方のものだからね」
「……ヒバリか？」
ううん、違うよ。首を振ってやんわりと笑う。ヒバリさんにもこの心はくれてやらないよ。この身も、心も、エンティティさまのものだ。あの方だけが僕に命令を下し、傷を負わせる権利がある。
だから、無理かな。
「オレが“遊んで”やるって言ってもか？」
「っ！……うーん、それはとても魅力的なんだけど。だとしても、力を貸すくらいかな。だって、沢田綱吉はすごく弱いじゃん。そんな人の下についてたら、あの方の名前を汚すことになっちゃう」
「随分と惚れ込んでるみてーだな」
「もちろん！大好きなんだ。誰よりも、何よりも。冗談抜きで僕はあの方でできているから」
そう、この体はエンティティさまから賜ったもの。血肉内臓、全て。エンティティさまから与えられたもの。僕が元より持っているものはエンティティさまを盲信的に信じる心だけ。そうして今の僕がある。
ふふ、みんなにはこの幸せが分からないんだろうけど。うん、これは僕だけのものだから。僕が独り占めできるものだから。
「ん、でもまあ、あなたが言うなら力を貸すくらいはするよ。でも、僕にも都合があるから、毎回ってわけにもいかないけど」
「そーか。今はその返事で満足してやる」
「んふふ、不遜で傲慢だ。好きだよ、そういうの」
サンキューなと軽い返事が返ってきてリボーンは窓枠に飛び乗る。もう帰っちゃうの。ヒバリさんに会っていけばいいのに。あの人も会いたがっていたから。僕だけ会ったとなると、不機嫌になっちゃうよ。
そう言うのもなんだか憚られて、バイバイと手を振る。
「今度はヒバリに会いに来てやるぞ」
「……心を読めるって言われても今更不思議じゃないかぁ〜」
「ちゃお〜」
飛び降りたリボーンはパラシュートを展開し、どこかへ去っていった。その後ろ姿が見えなくなるまで眺めて、それからどことなく浮ついた気分でソファーに座る。目の前の机の上には書類がまだまだあるけど、なんだかやる気が出てきてさっさと終わらせようとペンを手にした。
──あ、ヒバリさん。聞いてください。さっき赤ん坊が来てたんですよ。
──どうして僕を呼ばないの。
──ふふ、僕に用があったらしくて。残念でしたね、ヒバリさん！
──表に出なよ。今日こそ咬み殺してあげる。
──いくらでも相手しますよ、気分がいいので！
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怜(プロフ) - 茨の谷の第2王子(ヲタク)←王子がそれでいいのかさん» リボーンいいですよね……読んでくださってありがとうございます！ (2022年10月14日 0時) (
レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
茨の谷の第2王子(ヲタク)←王子がそれでいいのか - リボーンしゅき (2022年10月8日 0時) (レス) id: 304b99e4d1 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - リィさん» ありがとうございます！信者くんがまたトリップしたら面白いだろうなと思って書き始めたものですが、そう言っていただけると励みになります。これからもよろしくお願いします！ (2022年10月1日 3時) (レス) id: 37b3e8feed (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - DBDもリボーンも知らないのに見始めました。ツイステのDBD見てて面白いなぁって思ってみ続けてます。更新頑張ってください！ (2022年9月30日 17時) (レス) id: 1730b53d16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2022年9月25日 1時
