検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:40,309 hit

アラートと目指せ管制室 ページ27

部屋に戻って膝枕を要求したアズールのご要望に応えていると、突如電気が落ちた。目が慣れなくて辺りが見えない中、アズールに抱き寄せられる。暗闇の中、薄青がチカチカと光った。


「アクシデント、ですかね」

「まあ、そうだと思うけど」

「イデアさんが対応してくれるはずですし、このまま待っていましょうか」

「うん。……でもさ、普通は非常用電源とか切り替わらない?」


ここ、仮にも『S.T.Y.X.』のアジトなわけじゃん。そういうの、完備してそうなものだけど。そういうわけでもないんだ。

2人で考え込んでいると、物が壊れる轟音が響く。これ、やばいやつかもな。タバコは手元にあるけど、魔法封じのチョーカーがあるからな。魔法は使えない。

そう思っていたのに、チョーカーが音を立てて外れる。アズールと顔を見合わせて俺はタバコに火をつけた。……うん、魔法が使えるようになってる。


不意にアラートが響いて、ブロット警報と繰り返されるアナウンス。赤い光が点滅して目が痛くなった。内線を使おうとモニターに手をかざしても反応しない。ドアを開けようとしても開かない。


「ドアロック、破壊しても良いかな?」

「この非常時ですから、問題ないでしょう」

「んじゃ、遠慮なく」


メキメキ、と歪むドア。程なくして鉄屑になったドアを跨いで部屋の外に出た。辺りを見渡せば、ヴィル・シェーンハイトも同じように外へ出ている。他の奴らはいないけど。


「廊下のつきあたり、一番奥の部屋のドアが破壊されてる……」

「そんな凶暴な被検体、いたっけ?」

「っ!?ああ、Aなの。驚かせないでちょうだい」


悪い、と軽く謝って天井を見上げた。

***→←***



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (102 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2559人がお気に入り
設定タグ:ツイステ , 男主 , not監督生
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2022年1月31日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。