番外編【甘やかされる日】 ページ40
城田さんリクエストです。オクタにめちゃめちゃ甘やかされるお話。
side:A
***
俺を膝に乗せてゆらゆらと揺れるフロイド。向かいに座ったアズールは俺に餌付けをして、隣に座っているジェイドは頬に触れてくる。
一時間前くらいからずっとこうだ。どうしたんだって聞いても笑うだけで、何にも答えてくれない。いやじゃないから、別に良いんだけどさ。
「飲み物が切れましたね。何が飲みたいですか?」
「……ジェイドがいれた紅茶」
「おやおや、ふふふ。少し待っていてくださいね」
ちゅっと頬にキスをして、ジェイドが席を立った。じわじわ首から熱が上ってくる。対抗するようにフロイドがつむじにキスをした。そのせいでもっと熱くなる。
視線を彷徨わせていると、膨れているアズールと目が合った。ずるいって小さく呟いて、俺の口にクッキーを押しつける。
「アズールも隣来れば?食べさせるくらい、隣でもできるじゃん」
「……向かい合ってる方がAの可愛い口が見れるんですけどね」
そう言いながら、アズールは隣に座った。右手を取って軽く口付けたあと、アズールは微笑む。戻ってきたジェイドは机に紅茶を置くと、左側に座った。
ここ、談話室なんだけど……。他の寮生、入りにくいだろ。これなら、部屋に戻った方がいいんじゃないのか?
そう思ったけど、フロイドに抱きつかれてるから動けないな。
「A?何を考えているんです?」
「ん?動けないなって」
「どっか行きたいの?いいよ。運んだげる」
「そういうことじゃなくて」
言い淀んでいると、フロイドは首を傾げる。すぐに顔を明るくさせると、頬を擦り寄せてこう言った。
「部屋に戻った方がいい?Aって人目気にするもんね〜」
「では、Aの自室に行きましょう」
「そちらの方が僕たちも遠慮しなくて済みます」
ひょいっと抱き上げられて反射的に首に腕を回す。前なら抵抗してたはずなのに、今じゃこうするのが当たり前になってしまった。それもこれも、こいつらのせいだ。
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みやぺ - 読ませていただきました!お礼が遅くなり申し訳ありません!本当好きです文章力が、、有難うございます、、最後めちゃくちゃ覚えててほしかったんですけど、前衛でいることも忘れてほしいところもマクミラン君で、、!語彙力なくてすみません、本当有難うございました! (2020年10月1日 0時) (レス) id: 4b5b8920da (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 隻狼姫さん» ありがとうございます!! (2020年9月13日 16時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
隻狼姫(プロフ) - オクタたちとトリップものすごく好きです…(このシリーズが出たら絶対に読む←) (2020年9月12日 23時) (レス) id: efc986c11a (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 三宏さん» ありがとうございます!リクエスト承りました。しばらくお待ちください!R18は書いていた時期もありますが、今のところ書く予定はありません。 (2020年9月12日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
三宏(プロフ) - いつも楽しませてもらってます!マクミランくんが自傷癖な事を隠してて、それを知った3人が最も過保護になって甘々になる話が見たいです!後質問なんですが、R18とかって書かれたりしないのですか? (2020年9月11日 22時) (レス) id: b9698f5579 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怜 | 作成日時:2020年8月5日 0時