番外編【ヤンデレオクタ】 ページ19
佐藤らのさんリクエストです。ヤンデレなオクタのお話。ヤンデレというより通常運転なオクタになってしまいました、申し訳ない。
side:A
***
最近、どうも3人がおかしい。上手く言葉にできないけど、度を超しているような気がする。いや、俺の気のせいならいいんだ。
そう思いながら、俺に擦り寄るフロイドを撫でた。頬を緩ませて幸せそうにしているから、これでいいんだと再認識する。
「ねえ、A」
「なんだ?」
「Aが邪魔だって言ってたヤツ、絞めたんだァ〜。オレ、えらい?」
「うん、そうだな。ありがとう」
すりすりと俺の胸に顔を寄せて、フロイドは抱きついてきた。これを拒むと一変して大泣きするから、俺はただ撫でるだけ。拒否さえしなければ無害なんだ。
のんびりとフロイドを甘やかしながら、時間が経つのを待つ。ノックをされて入るよう促せば、アズールが書類を持って入ってきた。
「やっぱりフロイドはここにいましたか」
「オレは今休業中でぇ〜す」
「知りません。お前が勝手にやらかしたぶんの掃除はしてもらいますよ」
机の上に置かれた書類の1枚を手に取れば、見覚えのある名前がずらりと並んでいる。
これは俺に喧嘩をふっかけてきたヤツ。こっちは確か、3人と一緒にいるときに冷やかしにきたヤツだっけ?
俺ですら曖昧になっているのに、こいつらはきちんと覚えてるなんて。すごいって褒めるべきなのか否か。
「ジェイドのやつも混ざってんじゃん。オレ、そっちはやんねーよ」
「ついでですよ、ついで」
「やァだ。Aと一緒にいる時間が減るじゃん」
駄々を捏ねて俺の腹に顔を埋めるフロイド。ターコイズの髪を撫でれば、アズールが呆れたようにため息をついた。
「別にやめろとは言ってませんよ。ただ片付けまでしないと後々面倒なんです」
「片付け、ねェ……。ま、いーや」
ぶつくさ文句を言いながらフロイドは立ち上がる。流れるように額にキスを落として、ソファーの背に乗せていた帽子を被ると、部屋を出て行った。
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みやぺ - 読ませていただきました!お礼が遅くなり申し訳ありません!本当好きです文章力が、、有難うございます、、最後めちゃくちゃ覚えててほしかったんですけど、前衛でいることも忘れてほしいところもマクミラン君で、、!語彙力なくてすみません、本当有難うございました! (2020年10月1日 0時) (レス) id: 4b5b8920da (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 隻狼姫さん» ありがとうございます!! (2020年9月13日 16時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
隻狼姫(プロフ) - オクタたちとトリップものすごく好きです…(このシリーズが出たら絶対に読む←) (2020年9月12日 23時) (レス) id: efc986c11a (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 三宏さん» ありがとうございます!リクエスト承りました。しばらくお待ちください!R18は書いていた時期もありますが、今のところ書く予定はありません。 (2020年9月12日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
三宏(プロフ) - いつも楽しませてもらってます!マクミランくんが自傷癖な事を隠してて、それを知った3人が最も過保護になって甘々になる話が見たいです!後質問なんですが、R18とかって書かれたりしないのですか? (2020年9月11日 22時) (レス) id: b9698f5579 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:怜 | 作成日時:2020年8月5日 0時