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裏話、そのじゅうご ページ13

http://uranai.nosv.org/u.php/novel/4abfd60a5122/?p=A&ans=4の裏話です。

side:フロイド

***



シャチちゃんと手を繋いで、ふらふら歩く。ジェイドもアズールもどっか行っちゃったし、オレがシャチちゃんを独占できる幸せな時間。
周りの雑魚に邪魔されたくないし、手繋いどけばシャチちゃんはオレのこと意識してくれるでしょ?


……そう思ってたのに。

不意に引っ張られる手。横目で見れば、シャチちゃんがゆっくりと人混みに飲み込まれそうになってて。


「ッあっぶねー!」

「フロイド、」


咄嗟に抱き寄せた。ドッドッドッ、とうるさい心臓。こめかみから冷や汗が垂れる。


「焦ったー!もう!手ぇ繋いでなかったら、シャチちゃん巻き込まれてたじゃん!」

「……ありがとう、フロイド」


宥めるように撫でられて、ゆっくりと身体を離した。シャチちゃんの顔を覗き込んで、怪我がないことを確認すると、どっと疲れが出る。

マジで焦った。諦めたように目を閉じるシャチちゃんを見て、その最期もそうするんじゃないかって、すげー先のことまで考えた。
心臓痛い。オレなら、人混みに飲まれるくらいなんてことないけど。シャチちゃん、オレよりちっせーんだよ。巻き込まれたら絶対潰れちゃう。


「フロイド?」

「……シャチちゃん、マジフト出んの禁止!」

「え……?」


マジフト大会出たらシャチちゃん怪我すんじゃん。そんなの絶対ダメ。

なんでってオレを見つめるシャチちゃん。可愛くってつい出ていいよって言いそうになるけど。今回はダメ。折れてあげないよ。


「シャチちゃん怪我したらオレが嫌だから!はいこの話終わり!」

「マジフトは怪我するものだろ」

「そ〜だけどさぁ!」


やだやだと首を振れば、シャチちゃんは仕方ないって笑った。


「分かった。じゃあ、補欠メンバーに言わないとな」

「……うん。ごめんね、シャチちゃん」

「いいって。ほら」


手を差し出されて、ぎゅうと握る。先導するように歩き出したシャチちゃんを見下ろして笑った。

オレのワガママ、もっと聞いて。

番外編【マクミランくんのボイス集】→←裏話、そのじゅうよん



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みやぺ - 読ませていただきました!お礼が遅くなり申し訳ありません!本当好きです文章力が、、有難うございます、、最後めちゃくちゃ覚えててほしかったんですけど、前衛でいることも忘れてほしいところもマクミラン君で、、!語彙力なくてすみません、本当有難うございました! (2020年10月1日 0時) (レス) id: 4b5b8920da (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 隻狼姫さん» ありがとうございます!! (2020年9月13日 16時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
隻狼姫(プロフ) - オクタたちとトリップものすごく好きです…(このシリーズが出たら絶対に読む←) (2020年9月12日 23時) (レス) id: efc986c11a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 三宏さん» ありがとうございます!リクエスト承りました。しばらくお待ちください!R18は書いていた時期もありますが、今のところ書く予定はありません。 (2020年9月12日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
三宏(プロフ) - いつも楽しませてもらってます!マクミランくんが自傷癖な事を隠してて、それを知った3人が最も過保護になって甘々になる話が見たいです!後質問なんですが、R18とかって書かれたりしないのですか? (2020年9月11日 22時) (レス) id: b9698f5579 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年8月5日 0時

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