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裏話、そのじゅうよん ページ12

http://uranai.nosv.org/u.php/novel/4abfd60a5121/?p=A&ans=30

side:フロイド

***



なんとなく廊下を歩く。曲がり角で壁に背を預けて、あと5秒。4…3…2…1…。


「ばぁ♡」

「ぅわ!……フロイドか」

「そんなに急いでどうしたのぉ?」


驚いたシャチちゃんの手を取って、足を止めさせる。それから片手を額に置いて、熱をチェック。ちゃんと熱は下がってたけど、ぶり返しちゃ嫌だもんね。
チェックが済んだら、手を離す。ホントはもっと触っていたいけど、シャチちゃんとの距離は近すぎないようにしとかないと。違和感持たれて距離取られたら困るし。

ニコニコ笑ってシャチちゃんを見ていると、シャチちゃんはカバンをゴソゴソ探った。そうしてラッピング袋を取り出すと、オレに渡す。
なぁにこれ?


「これ。看病のお礼」

「エ、マジでぇ……?」


ウツボのシール、それを丁寧に剥がして中を見れば、美味しそうなクッキー。シールをまた丁寧に貼って、すっからかんのカバンに入れる。

嬉しくて緩む頬。お礼だって。オレらが好きで看病したりしてんのに。お礼って。
耳の後ろから熱が広がって、幸せで手が震えそうになった。独り占めしたいけど、アズールとジェイドにも教えてやらなくちゃ。


「ジェイドとアズールはこっち!はやく行こー!」

「わ、分かったから引っ張るな」

「もー、シャチちゃん遅いよ」


我慢できなくなってシャチちゃんを抱き上げる。狼狽えているシャチちゃんに、オレの首に腕を回すよう急かした。
こわごわと回った腕を確認して、ニンマリ笑う。


「俺、病み上がりのはずなんだけどな」

「だぁいじょうぶ。また倒れても看病してあげるから」


サラサラの髪に頬ずりして、シャチちゃんをしっかり抱え直した。
オレの腕の中に収まってるシャチちゃん、すげー可愛い。そんなに怯えなくても、落としたりしねーよ。


「じゃ、行こっか」

裏話、そのじゅうご→←裏話、そのじゅうさん



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みやぺ - 読ませていただきました!お礼が遅くなり申し訳ありません!本当好きです文章力が、、有難うございます、、最後めちゃくちゃ覚えててほしかったんですけど、前衛でいることも忘れてほしいところもマクミラン君で、、!語彙力なくてすみません、本当有難うございました! (2020年10月1日 0時) (レス) id: 4b5b8920da (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 隻狼姫さん» ありがとうございます!! (2020年9月13日 16時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
隻狼姫(プロフ) - オクタたちとトリップものすごく好きです…(このシリーズが出たら絶対に読む←) (2020年9月12日 23時) (レス) id: efc986c11a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 三宏さん» ありがとうございます!リクエスト承りました。しばらくお待ちください!R18は書いていた時期もありますが、今のところ書く予定はありません。 (2020年9月12日 2時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
三宏(プロフ) - いつも楽しませてもらってます!マクミランくんが自傷癖な事を隠してて、それを知った3人が最も過保護になって甘々になる話が見たいです!後質問なんですが、R18とかって書かれたりしないのですか? (2020年9月11日 22時) (レス) id: b9698f5579 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年8月5日 0時

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