番外編【フロイドと部活】 ページ9
「絶対見に来てよ！？」
「分かってるって」
フロイドにそう言われて見に来たバスケ部。
今日はミニゲームがあるから見てほしい、なんて言っていたフロイドはドリブルをしながら楽しそうに走り回っていた。今日は調子がいいらしい。
「あー！A！こっちー！見てみてー！」
試合中なのに俺に気づくと、相手を牽制しながら手を振ってくる。嬉しそうに頬を緩めて前を見つめ直すと、一瞬で相手を抜いた。そのままシュート。
身体全部を使って俺にアピールするフロイドに手を振る。
そのまま俺の前まで走ってきたかと思えば、急ブレーキして何かを耐えるように手を震わせた。首を傾げて見上げれば、うーうーと唸る。
「フロイド？」
「オレ、汗かいちゃったから。ぎゅーってできない」
しょんぼりとするフロイド。俺は数回瞬きをして笑った。フロイドがそんなことを気にするなんて。いつもなら気にしないだろうに。
笑う俺を見て、フロイドは拗ねたような顔をする。笑いすぎて滲んだ涙を拭って、フロイドにこう言った。
「タオル持っておいで」
「タオルぅ？分かった〜」
ふらふらっとベンチに行くフロイドを見送ると、隣にジャミルが立っていた。目をやれば、顎に手を当てて考え込んでいる。
「Aはフロイドに甘いな」
「よく言われる」
「フロイドが羨ましい、と思う」
目を逸らしてそう言ったジャミル。目を瞬かせていれば、フロイドが戻ってくる。すぐにジャミルを睨むから、強引にタオルを取ってしゃがむよう言った。
羨ましい、ね。何が羨ましいんだか、さっぱりだ。フロイドはフロイドで、ジャミルはジャミルだろうに。
扱いに差はあるけど、友人に変わりはない。
タオルでフロイドの頭を拭く。途端にご機嫌になるフロイドはいいだろう、と言わんばかりにジャミルを見た。
「いつもと逆だねぇ」
「お前が勝手に俺の世話を焼くからな」
「世話焼きなら俺でもできる」
「ウミヘビくんには関係ねーじゃん」
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怜(プロフ) - リザさん» ありがとうございます！！気をつけますね！ (2020年7月10日 15時) (
レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
リザ - 色々疲れて体調崩さないようにしてください(>_<) (2020年7月10日 12時) (レス) id: 5d727ab8ad (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - Rioさん» 良かったです！！私も書いててちょっと楽しくなってしまいました……リクエストありがとうございました！更新頑張ります！ (2020年7月10日 11時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
Rio - ﾝﾝﾝ！とてつもなく良かったです！！マジで！リクエストに応えてくれて本当にありがとうございます！もう男主、尊い。ゲームに出てきてくれないかな(笑)これからも頑張ってください！ (2020年7月10日 7時) (レス) id: a03ea3f041 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - うまるんさん» こちらこそありがとうございました！気に入っていただけて良かったです！テスト勉強お疲れ様です。ご自愛くださいね。更新頑張ります！ (2020年7月10日 0時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年6月28日 0時
