魔力よりタバコをくれ 三本目【ツイステ】

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じゃあ、去年取引した生徒はどうなってるんだろう？
そう学園長に聞くと、一息ついた後、話し始めた。


「それが……。彼は去年、生徒たちから取り上げた能力を元に戻すことを条件に、学園内で『モストロ・ラウンジ』の経営を許可するよう、私に交渉してきたのです」

「はあ！？」


そのときの回想に浸る学園長。ちゃっかり美味しい思いしてるし！


「ああ、今年は一体なにを要求されるか」


お得意の文句を言って、にっこりと笑う学園長。う、胡散臭い………。


「なんでこの学園にはちょっと問題がある生徒ばっかり入学してくるんでしょう！お〜〜いおいおい！！Aくんも最初はまともだったのに、今やすっかりオクタヴィネルに染まりきってしまって！お〜〜〜いおい！！」


オクタヴィネルに染まりきってしまって……？
だから、優しいAさんじゃないの？じゃあ、この問題を解決して、オンボロ寮に戻ってきてもらったら、優しいAさんに戻る……？


「……おっと、これはやってしまいました」

「なにがっスか？」

「ああ、いえ。こちらの話です。ともかく！監督生くん。こんなことはやめるよう、アーシェングロットくんを説得してくれませんか？」

「はい！任せてください！」


大きく頷く。ジャックくんが何か言ってた気がするけど、気にしてられない！


「ジャックくん！まずは情報を集めよう！」


鼻息荒くそう言う僕に、ジャックくんは引きながらも頷いてくれた。

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