魔力よりタバコをくれ 三本目【ツイステ】

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「今はスタッフ・ミーティング中です。部外者はご遠慮いただけますか？」

「グルル……部外者だと？俺は自分の力で勉強した奴らと真っ向から競い合って勝ちたかったんだ。それが、あんたのせいで台無しになった。充分に当事者だろうが！」


うーわ、うわ。えぇ、貴重種？それとも俺がおかしい？
そう思って、ジェイドとフロイドを見る。二人も顔を歪めていて、なんだか安心した。

だよな。俺おかしくないよな。心配して損した気分になる。


グリムたちが助けに来てくれた、と一瞬舞い上がるが、そいつは別に助けに来たわけじゃないらしい。ここにいる全員が気に入らない、と言って、低く唸った。


「いや、オレ様……ジャックの言葉で目が覚めたんだゾ。実力で勝負すればいい！つまり……アズールから実力行使で契約書を奪って破り捨てれば無効なんだゾ！」

「んふ、ふふふふっ」


思わず、笑ってしまう。得意な魔法を奪われておいて、実力行使？そんなに死に急ぎたいのか。

それに賛同するイソギンチャクの多さに笑い転げてしまいそうになった。というか、イソギンチャクが生えてる時点で、勝ち目はないって気づかないのか。それはそれはおめでたい頭だ！

人数差でどうこうなる実力差でもないのに。可哀想なイソギンチャク。


「やれやれ……あまり手荒な真似はしたくないんですがね」

「まあ、教育ってことで」

「ええ。A、ジェイド、フロイド。少し遊んであげなさい」


シガレットケースからタバコを取り出す。暫くぶりに魔法を使うような気がする。といっても、掃除魔法やらは結構使ってたけど。

攻撃魔法、手加減できるかな。まあ、死ななきゃいいよな。

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