最終決戦と援護 ページ36
作戦を不安がるグリム。俺がついてて何が不安なんだ。ステータス下げてやろうか。
そんなグリムを監督生は宥めて、俺に目を向ける。
「分かってる。……ステータスアップ、ダメージ軽減」
ふう、と吐き出した煙は光になって、監督生たちを包んだ。しばらくは大丈夫だろ。
「やい、バケモノ！コ、コココッチなんだゾ！」
入り口から叫ぶグリム。鉱山から這い出してきた化け物は帰れ、と威嚇した。反対側で監督生が化け物を呼ぶ。
困惑する化け物は乱暴に腕を振り回した。洞窟から離れていく監督生とグリムを上空から見て、タイミングを計る。十分に離れたところで合図を出した。
突風と炎が混ざり合って、炎の渦になる。上から見ていて、それはとても綺麗だった。真ん中の化け物がいなければ、もっと綺麗だったろうに。
化け物が怯んでいるうちにデュースが大釜を出す。潰れた化け物は何も言わなくなった。
引き続き、上から見ていると化け物が起き上がろうとしている。それに気づかず、監督生たちは鉱山の中に入っていった。
起き上がるのはもう少し後じゃなかったか！？まだあいつら、中に入ったばっかりだから、あれだと追いつかれる！
「仕方ない、よな」
化け物の前に降り立つ。しばらく遊んでやるか。
＊＊＊
side：ユウ
＊＊＊
魔法石を取って戻ろうとすると、鉱山が揺れる。化け物の呻き声も聞こえた。
「急いで戻ろう！」
頷くエースとデュース。グリムを急かして入り口まで戻ると、信じられない光景が広がっていた。
つり上がった口角を隠そうともせず、舞い踊るAさん。
左手に持ったタバコは不気味なくらい光っている。
時折吐き出す煙は瞬時に光になって消える。
息が上がっているのに、楽しそうで。
これ以上綺麗なものはこの世にない、と錯覚してしまうほど幻想的で。
不意に目が合う。ギラギラと光る黒い瞳は炎に照らされて、赤く……。
「よーやく戻ってきたな！手伝え！」
その声で我に返る。デュースたちを見ると、僕と同じだったようで。現実に引き戻されたような顔をしていた。
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白鳥 - ヤヴァイ夢主がハイキューの国見にしか見えないwwwwあっえーとこのシリーズとっっっっても面白くて毎回楽しく読んでます！これからも更新頑張ってください! (2022年4月2日 20時) (
レス) @page1 id: 788cb9ebbb (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - (名前)太中大好き人間さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年7月4日 12時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)太中大好き人間(プロフ) - タバコで魔力という柔軟な想像力が凄いです！これからも頑張ってください！ (2020年7月4日 7時) (レス) id: 5bc9e3e078 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - きせるさん» ありがとうございます、嬉しいです！続編でもどうぞご贔屓ください！ (2020年6月4日 15時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
きせる - とても面白いし、夢主の性格とか凄く好きです！続編も楽しみにしてます(*^▽^*) (2020年6月4日 13時) (レス) id: 36960cc352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年6月2日 0時
