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「それから、もう一つ。私から君へ、プレゼントだ」
「プレゼント？」
口の端を吊り上げて、目を糸のように細めると、信じられないことを言い放った。
「魔法を使えるようにしてあげる」
「………は？」
「正確には、タバコを吸えば魔力が補充されるってことなんだけど。少々難しい話をするけど、ちゃんと理解してね」
それから、そいつが話したことをまとめるとこうだ。
元々俺たちのような魔法が使えない人間には、魔力を溜めておく器がないらしい。だから、魔法が使えない。逆に言えば、魔力さえあれば、魔法は使えるのだ。誰しも標準的に持っている想像力の優劣で魔法のデキが変わるのだ、と。
「だったら、魔力を補充できればいい。そうすれば、魔法が使える。補充するのは君のお気に入りのタバコから。タバコを吸う理由もできる。一石二鳥だと思わないかい」
「ただ、補充したって魔力は抜けていく。器がないからね。だから、魔法が使えるのはタバコを吸っている間だけ」
「後天性ゆえの欠陥ってところだね。それでも、魔法は使えるようになるから、細かいことなんてどうでもいいでしょう」
信じられなかった。そんな都合のいい話なんて。だというのに、そいつはニンマリと笑うだけで、何も言わない。
そもそも、これは夢じゃなかったのか。
やけに現実味を帯びてきた話にクラクラする。
「そうだね、名前はこうしよう。
ああ、夢じゃない。シガレットケースが淡い光を吸収していく。
「今日から君の名前はA・マクミランだ。さて、時間がないことだし、あっちの常識をたたき込むよ。勉強だって、学び直しだ。魔法の原理も、おおまかなストーリーも。全て覚えてもらうつもりだから、よろしく」
生き生きとしているそいつにタバコを投げつけようとしたのは、仕方がないと思う。
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白鳥 - ヤヴァイ夢主がハイキューの国見にしか見えないwwwwあっえーとこのシリーズとっっっっても面白くて毎回楽しく読んでます！これからも更新頑張ってください! (2022年4月2日 20時) (
レス) @page1 id: 788cb9ebbb (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - (名前)太中大好き人間さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年7月4日 12時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)太中大好き人間(プロフ) - タバコで魔力という柔軟な想像力が凄いです！これからも頑張ってください！ (2020年7月4日 7時) (レス) id: 5bc9e3e078 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - きせるさん» ありがとうございます、嬉しいです！続編でもどうぞご贔屓ください！ (2020年6月4日 15時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
きせる - とても面白いし、夢主の性格とか凄く好きです！続編も楽しみにしてます(*^▽^*) (2020年6月4日 13時) (レス) id: 36960cc352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年6月2日 0時
