揺らぐ決意と双子 ページ30
翌日、ゴーストに二人を任せて早めに寮を出た。俺が関わりすぎて原作通りにいかなくなる、なんてことがあったらいけないし。しばらくアズールのところに行くのもいいな。ただ、そうなると、オンボロ寮が心配だ。モストロ・ラウンジで働くのも面倒だし。
廊下の窓から外を見る。ちょうどメインストリートが見える位置でタバコを吸った。
原作に関わりすぎないように、と言いつつ、どうにか怪我がないように、と見守ってしまうのは仕方ない。
俺は神がいろいろと教えてくれたし、魔法だって使えるように手引きしてくれた。だけど、監督生にはそれがない。身一つでこの世界を生きていくのは難しい。
なら、できる限り手助けをしたいと思ってしまったもので。
「シャーチちゃん！今日は早いね。何してんのぉ？」
「……ジェイドだろ」
「おや、バレましたか。これで12回目ですね」
残念です、と後ろから抱きしめたまま、俺の肩に顎を乗せるジェイド。すん、と鼻を鳴らすと、不意に離れた。グッとタバコを持っていない方の手を引かれる。手首に鼻を近づけて、もう一度鼻を鳴らすと、首を傾げた。
「おかしいですね」
「ジェイド？」
ジェイドが向こう側から歩いてきているフロイドを呼ぶ。面倒くさそうにしながらも、近づいてきたフロイドはジェイドに耳打ちされていた。
はあ？と眉を寄せるフロイドは俺の首に顔を埋める。何してるんだ。
いや、そんなことよりも。メインストリートの方へ目をやれば、既に遅かった。メインストリートで青い炎が広がっている。周りの生徒が集まって、囃したてていた。
監督生は…！？
「シャチちゃん、どこ見てんの？」
「少々気になることがありますので、こちらを見ていただいても？」
「え、なに」
「シャチちゃんからぁ、なーんか違う匂いすんだけど」
「ご説明、願います」
そんなことしてる暇はないのに！
顎を掴まれ、目を無理矢理合わせられる。
「僕がユニーク魔法を使ってしまう前に、自白していただけますか？」
「分かったから！」
ニッコリ、と笑う双子から少し目を逸らして、メインストリートを確認した。
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白鳥 - ヤヴァイ夢主がハイキューの国見にしか見えないwwwwあっえーとこのシリーズとっっっっても面白くて毎回楽しく読んでます！これからも更新頑張ってください! (2022年4月2日 20時) (
レス) @page1 id: 788cb9ebbb (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - (名前)太中大好き人間さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年7月4日 12時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)太中大好き人間(プロフ) - タバコで魔力という柔軟な想像力が凄いです！これからも頑張ってください！ (2020年7月4日 7時) (レス) id: 5bc9e3e078 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - きせるさん» ありがとうございます、嬉しいです！続編でもどうぞご贔屓ください！ (2020年6月4日 15時) (レス) id: aa4ac3f208 (このIDを非表示/違反報告)
きせる - とても面白いし、夢主の性格とか凄く好きです！続編も楽しみにしてます(*^▽^*) (2020年6月4日 13時) (レス) id: 36960cc352 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年6月2日 0時
