destiny2 (ページ14)

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大ちゃんが意識不明になってから早1ヶ月。

大ちゃんは依然として眠ったままだ。

伊「山田大丈夫…？そろそろちゃんとご飯食べないと………。」

山「大丈夫…。」

伊「大丈夫じゃないね…それ……。今度俺のバイト先おいでよ。きっとバーの店長が話聞いてくれる。店長はね、聞き上手で有名なの。」

山「そ…なの………？」

伊「うん。困ってること話してみたら？楽になるかもよ。」

俺の少し後にお見舞いに来た伊野尾ちゃんは俺の顔色を伺うと心配そうに声を掛けてくれた。

それも無理はない。

だって俺は面会時間中はずっとここにいるし、事故の日からご飯もほとんどまともに食べていないから。

そして伊野尾ちゃんからのお誘い。

聞き上手な店長…か………。

伊野尾ちゃんが言うんだからきっと間違いはないと思うし、ちょうどこの不安を誰かに聞いてもらいたい気分なんだよな…。

もしかしたら何か解決策が見つかるかもしれない。

山「じゃあ…行こう……かな………。」

伊「良かった。最近山田元気ないから心配してたんだよ。店長に言っとくから面会時間終わってからでも一緒に行こ。」

山「ごめん……ありがとう……。」

伊「気にしないで？大丈夫だから。」