destiny

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ym side






いい匂いがして目が覚めた。


食欲を唆るいい匂い。


うーんと伸びをして顔を上げると目の前のソファには高木先輩が座っていて。






高「あ、起きた！まじ可愛いんだけど。伊野尾くんよくこんな子見つけたね。」


伊「まぁね。俺のネコ愛と言ったら尋常じゃないからね♡」





伊「ほーい、朝ごはん出来たよ〜。」





どうやら伊野尾ちゃんは高木にネコを拾ったとでも言ったみたいだ。


上手く言ってくれてありがたいな。





伊「はい、君にはこれね？？」


山「にゃあ。」





俺はありがとうの意味を込めて一声鳴いてから朝ごはんをがっついた。





高「そう言えば伊野尾くん、この子の名前何にする？」


伊「ん〜、高木が決めなよ。」


高「そうだなぁ……。ムギってどう？？この子の毛、薄茶色だから。」


伊「お、いいんじゃない？今日からお前はムギだぞ〜。よろしくね〜♡」


山「にゃんｯ!!」





高木先輩が付けてくれた名前。嬉しいなぁ。


まだ大ちゃんとの傷が癒えたわけじゃないけど、この2人となら仲良くやっていけそう。

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