検索窓
今日:31 hit、昨日:2 hit、合計:67,259 hit

2回目 ページ8

.









『・・・あ、』


「こんにちは」


『いらっしゃいませ』





チャラン、とドアの開く音がしてカウンターに顔を出すと、久しぶりに見たお客さん。

肩幅と腕の太さ、ガタイが良すぎるあのお客さん。

・・・なんか、今日は肩が大きい気がする。





「名前、覚えてますか?」


『はい。龍友さん、ですよね?』


「そうです、そうです、笑」





話しながら自然とこの間の席に座る龍友さん。

そこは隼くんの特等席なんだけどなぁ。
お客さんにそこどいてください!なんて言えない。

ごめんね、隼くん。





『今日は何か?』


「おすすめのコーヒーありますか?」





今日はちゃんと飲みます、って目尻にシワを寄せて笑う。

見た目からは考えられないチャーミングな笑顔。





『哲也さんのコーヒーなら全部おすすめです』


「じゃあ、お姉さんが好きなのは?」


『んー、あ、そういえば、炭酸の入ったコーヒーが新発売したんです!良ければどうですか?』


「おー、面白そうやな。じゃあそれで」


『それではお持ちしますね』





厨房に入ると 北人くんと哲也さんがぼーっと突っ立っていた。

あ、と言うような顔で私と目が合うふたり。





北人「・・・あの人、関西弁だったね」


哲也「シュワシュワ飲む系なんだー」





絶対聞いてたよ、この人たち。






.

.

.





龍友さんはコーヒーを一口飲んで さっきの笑顔を見せた。

新しいな、と褒めてくださって、厨房の哲也さんも満足そう。





「そういえば、お姉さん お名前は?」


『Aです』


「Aちゃん、ねぇ。なるほど」


『どうかされました?』


「いえ。」





ごちそうさまでした、とチーズケーキも食べて会計を済ませた龍友さん。

また来ます、とヒラヒラ手を振って店を出た。

自然と振り返してた手。

親しみやすい人だなぁ、なんて思ったり。




隼くんには叶わないけど。









.

アマリリス→←最近は



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (86 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
260人がお気に入り
設定タグ:小森隼 , 吉野北人 , GENERATIONS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

くるみ。(プロフ) - 彩華さん» わー!ありがとうございます! (2020年4月16日 9時) (レス) id: dcb2ebda86 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 早速読んじゃいました!アマリリス(^_^)こっちもとっても素敵なお話でした!続編楽しみです! (2020年4月16日 5時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ。(プロフ) - 愛さん» あらあら笑 (2018年12月26日 20時) (レス) id: dcb2ebda86 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 北人くんともくっついて欲しくなりました(笑) (2018年12月26日 2時) (レス) id: d15d3a289f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:くるみ。 | 作成日時:2018年9月12日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。