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『・・・はあとくん』
「・・・Aさん、?」
哲也「ごめんね、隼。Aちゃん久々の一日オフだったから飲みすぎちゃったみたいで」
「・・・で、何で俺?」
哲也「こんなAちゃん見た隼、面白そうだな〜って」
「・・・確かに、俺変になりそう」
重くなって閉じてしまった目。
だけど、私にはまだ意識が少しある。
耳から聞こえる会話に笑みがこぼれた。
『・・・はあとくん、』
名前を呼ぶと、ん、って小さく返事してくれて、
上手く呂律の回らない私の頭を撫でてくれる。
隼くんの体はあったかくて気持ちいい。
ふふっ、今の私ならなんでも出来そう。なーんちゃって。
隼くんにおぶられて タクシーに乗った。
大丈夫、まだ意識はある。
でも、体がどうしても重くてだるくて
隼くんの肩に頭を乗せた。
ビクリと動いた隼くん。
なんか かわいい。
『・・・はあとくん』
「・・・もうその呼び方やめてくださいって」
『・・・なんれ?』
「・・・俺、耐えられなくなる、」
『ふふっなんだそれ』
目線を下にやると 隼くんの膝の上に乗っかった隼くんの手。
なんか触れたくなっちゃって、その手に私の手を重ねた。
隼くん、やっぱり男の子なんだなぁ。
私より全然手おっきいもん。
『・・・はあとくん、』
「・・・ん?」
『・・・わたしね、──────』
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「・・・ねぇ、それほんと?」
私が自分でなんて言ったのか、覚えてない。
私は隼くんを一人残して夢の中に落ちていった。
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くるみ。(プロフ) - 彩華さん» わー!ありがとうございます! (2020年4月16日 9時) (レス) id: dcb2ebda86 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 早速読んじゃいました!アマリリス(^_^)こっちもとっても素敵なお話でした!続編楽しみです! (2020年4月16日 5時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ。(プロフ) - 愛さん» あらあら笑 (2018年12月26日 20時) (レス) id: dcb2ebda86 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 北人くんともくっついて欲しくなりました(笑) (2018年12月26日 2時) (レス) id: d15d3a289f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くるみ。 | 作成日時:2018年9月12日 5時