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アルコール ページ39

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北人side


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『こんばんはぁ』





閉店間近にチャラン、となったベル。
いらっしゃいませ、と入口の方に目をやると
顔をピンク色に染めてフラフラと立っているAさんの姿。
俺が支えに行くと、力尽きたようにふにゃ、と笑う。
・・・確か今日はオフのはず、





北人「・・・Aさん?」


『ふふっ、ほくちゃんだぁ』


哲也「ありゃー、オフだからって飲みすぎたんだな、これは」


『へへっ、てつやしゃん!』


北人「・・・呂律も回ってないし、」





ぎゅーっと俺の腰から腕を離してくれなくて、
俺のお腹にぐりぐり顔を埋めるAさんは過去一史上最強にかわいい。




哲也「これを隼に見せたら面白いだろうな〜」


北人「俺がこのまま持ち帰りたいっすけどね」


哲也「おー、言うね」


北人「そんなことしたら金髪に何させられるかわかんないんで、呼んでください」


哲也「はーい」





ふふっ、と笑うAさん。
このまま時が止まればいいのに。
そんなこと思ったって無理なのはわかってる。

Aさんが俺にやじるしをむけてくれることだって
きっとこの先可能性は低い。

はぁ、こんなに近くにいんのに。
こんなに好きなのに。





「・・・Aさん!」


北人「・・・来ちゃった、」





北人「・・・来ましたよ、Aさん、お迎え」


『ふふっ、ほくちゃん ありがとっ』


北人「・・・っ、」





俺の頬にキスをして金髪のとこに向かっていった。

・・・なんて爆弾を落としていくんだ。
俺の気持ち、弄ばれてるみたい。





哲也「・・・Aちゃん、酔わせたらダメだね」


北人「・・・ほんとですよ」


哲也「ははっ、北人真っ赤!」





目の前で金髪に抱きつくAさんはまるで子犬。

悔しいけど、仕方ない気もする。

だけど、ここでアイツに譲れるほど弱い気持ちじゃない。

・・・俺は、諦めねぇから。





「赤パツ、ありがとう」


北人「・・・、」





お人好し、誰にでも優しいなんて
俺にはできない。









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くるみ。(プロフ) - 彩華さん» わー!ありがとうございます! (2020年4月16日 9時) (レス) id: dcb2ebda86 (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 早速読んじゃいました!アマリリス(^_^)こっちもとっても素敵なお話でした!続編楽しみです! (2020年4月16日 5時) (レス) id: 303c26c9ac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ。(プロフ) - 愛さん» あらあら笑 (2018年12月26日 20時) (レス) id: dcb2ebda86 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 北人くんともくっついて欲しくなりました(笑) (2018年12月26日 2時) (レス) id: d15d3a289f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くるみ。 | 作成日時:2018年9月12日 5時

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