why (ページ41) - 小説/夢小説

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カカシはこれから生徒になるかもしれない子らに説明を終え、火影室に来ていた。

「え。」
「、、、。」
一通り聞かされて、驚いた。あのAがそんな事を。自らの行動したのにはもう拍手だが、何せ危険が多過ぎる。根からも狙われているというのに。

「それで、Aにはチャクラがあると。」
「あぁ。わしらには分からんだがな。」
「以前、私の忍犬と話をしたところチャクラを抑えいる膜みたいのがあると。」
「それでAのチャクラは隠されているのか。」
そのようです。と応えるカカシ。空も隠せるから頻繁に狙われるわけではないか。と考えるが大変だ。

「カカシ。これからもよろしく頼む。」
「、、、。はい。」
もうひと段落話をしたというのでこうなるしかない。まぁ、Aを守ることは変わりないし。テンゾウにも話をしておいてよかったとカカシは思った。

...

また倒れているんじゃないかと思い奈良家に行くと、案の定布団の中にいるAがいた。

「どうもすみません。」
「いや、お前が謝る事じゃねぇし、寝ているだけだしな。」
「楼と話した後は2日寝ていたんです。今回はいつ起きる事か。」
なんなら奈良家にこのまま居てくれてもいいんだぜとシカクは提案したが悪いのでとやんわりカカシは断った。

珍しい。なんだ、こっちも懐いてんじゃねぇかとシカクは思うが言わないでおく。

「では連れて帰ります。」
「おう。また落ち着いたら連絡してくれ。」
シカクにお礼を言って奈良家を出た。

...

自分達の家に着きベッドに寝かせる。
さて、どうしたものか。
明日は演習があるからまたテンゾウにでも頼むか。

本当は奈良家に泊めるのはいい案だがそのままずっとAを持ってかれそうでやめた。
自分は思ったよりAと離れたくないらしい。
いつのまにかそんな想いを抱いてしまっている自分に驚いたが彼女は今自分の事で精一杯だ。
この想いはしばらく見て見ぬ振り、かな。

「こんな印まで入れちゃって。」
首元の印が少し見えて指先で髪を避け確認する。
自分の知らないところで危険な事はやめて貰いたいものだ。
この子は自分への危険性を全然気にしないからな。
ため息をついてAが起きるのを待った。