甘く…、黒く…。【暗殺教室 悪女】

episode024/フウカ ページ26

私の家系の人は皆。



黒髪に黄色い瞳。



それが絶対だった。



私の兄も、妹も。



もちろんそうであった。



なのに、私は…



青い瞳をもち生まれた。



それだけ。



そんな少しのことなのに



私達の家系では大事で。



私は家族とは疎遠されて育った。



誰にも…愛されずに。



そんな毎日を送っていたある日。



中学一年生の時の夏。



虐められてるセンパイを助けた。



それは【正義】であるはずだった。



なのに



私は【悪】だった。



その日、私は家から出された。



その時の空模様は私の心のようで



強く、何かを訴えかけるように



雨を降らせ続けていた。



雨も涙もわからなくなるほど



泣いて、泣いて、泣いた。



もう、涙なんて枯れてしまうのでは…



なんて思うほどに涙を流し続けた。



そんな時に。



「ねぇ…？大丈夫かい？」



声をかけてくれた“彼”



私の愛した人であり



私に【悪】を教えてくれた。



私の恩師。私の愛人。私の＿＿



ワタシノモノ。



私は……



彼の手駒だったんだ。



彼に溺れて、依存して。



使うだけ、使われたら



＿＿捨てられた。



もう、愛なんていらないよ…。



失われるモノなんていらないよ。



それなら…



失わさせたらいいじゃない。



無くす愛なんていらない。



私の感情なんていらない。



ただ、憎悪さえあれば。



残りの感情は“演技”で埋めれば。



でも、それだけでは【彼】と同じ醜い人。




私の場合は……




「最後まで…愛し続けるわよ？」




(そんなことしたくないよ。



咎めるのはやだよ。



人を悲しませたくない。



そんなことしちゃ、駄目なのに…



『ワタシの私は欺き続ける。


　自分自身さえ……』)




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これは簡単な説明なだけで、


詳しい過去についてはまた後記する予定です。

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