Every Second ページ30
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｢今日は早いのね｣
日曜だというのに、大広間で朝食を1人で食べているロンの姿を見つけたAは返事を待たずに隣の席に座った。
ロンは視線をチラッとAの方を向いただけで、不機嫌な顔を隠さずにシリアルを口に運び続けている。
｢ロン？｣
｢なんだい｣
｢何かあった？｣
｢Aこそ、ハーマイオニーは？｣
｢ちょっとね｣
本当はいつもより大袈裟な寝癖をなおすのに手間取っていたハーマイオニーに先に行ってと言われただけだったが、女子の朝の事情は秘密にするものだと思ってAが言葉を濁すとロンの目が明るくなった。
｢ケンカでもした？｣
楽しそうに期待して聞いてくるロンにAが慌てて首を振って否定すると、また分かりやすく不機嫌な顔に戻る。
｢･･･私とハーマイオニーにケンカしてほしかったの？｣
｢そういう訳じゃないけど･･･｣
｢･･･ハリーとケンカでもした？｣
｢･･･別に｣
当たりだとAは思った。
きのうのパーティにロンの姿がなかったのもそのせいかも知れない。
｢おはよう、A｣
詳しく聞こうとAが口を開こうとした瞬間、満面の笑みを浮かべたクロエがロンとAの正面に座った。
｢ロンもおはよう！｣
人懐っこい微笑みを向けられたロンは頬を赤くさせてクロエを凝視している。
代わりにAがクロエにたずねた。
｢いつの間にロンともお友達になったの？｣
｢今が初めてよ｣
｢名前を知ってたわ｣
｢ど、どうせ僕がハリー・ポッターの腰巾着だから声をかけたんだろ!?君だって僕じゃなくてハリーと仲良くなりたいんだ！｣
突然真っ赤にさせた顔で声を荒らげたロンにAは驚いて声が出なかったが、クロエは何でもないようにスプーンを持ったままのロンの手に手を重ねて、優しい目を向けていた。
｢誤解よ、ロン。確かにあなたのお友達は有名人かも知れないけど、あなたはあなただわ｣
｢･･･本当にそう思ってる？｣
｢もちろんよ！試合も大事かもしれないけど、せっかくだからお友達を作りたいの。他の学校の子と知り合えるなんてラッキーだわ！そう思わない？｣
｢うん、確かに･･･ラッキーだ｣
可愛い子にそう言われてロンの機嫌が良くなっているのが、Aにはよく分かった。
ロンの単純さに笑いそうになったが、また不機嫌になられても困るので口元をきつく結んで微笑みながら耐える。
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トオ(プロフ) - 更新有難うございます…！次も楽しみです❕ (2022年9月28日 10時) (
レス) @page50 id: 140729f59d (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - みらんさん» 更新してからお返事しようと決めていましたが、大分遅くなってしまいました。ダンスパーティーまでまだありますが引き続き頑張りたいと思います。コメントありがとうございます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - とうふさん» お返事がとても遅くなってしまいすみません。更新はするつもりでいます！どうかもう少しお待ち頂ければと思います…！応援のお言葉ありがとうございます!! (2022年8月21日 0時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
みらん - ダンスパーティーのところ楽しみにしてたので残念です。更新待ってます💪💪 (2022年8月13日 0時) (レス) @page41 id: e061b386f2 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - もう更新はないのでしょうか？？ 更新楽しみにしています…！！ (2022年7月21日 0時) (レス) @page41 id: 2c85f96aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2022年2月12日 0時
