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｢そうよ･･･、フレッドに一目惚れする子が現れるかも！｣
絶望的な声でAがそう言うとジョージとアンジェリーナ、フレッドも大笑いした。
一通りの食事が終了して、寮に戻るグリフィンドール生の集団と一緒に大広間を出る。
一行が曲がる廊下の角とは反対の廊下の柱の影に、ハリー達と合流しようとしていたAを引っ張りこむとフレッドは声を抑えて微笑んだ。
｢俺がほしいもの、分かる？｣
Aは少し困った顔で頷いたが、見つからないように人目を避けて目的の場所に着く頃には、その瞳には淡い熱が感じられる。
必要の部屋は初めて使った時のようにすんなりと開いてくれた。
｢アンジェリーナが言ってたオススメの空き教室って？｣
夏休みのお預けを全てを消化するには時間がなく、事が終わると手早く制服を着ながらAが聞いてきた。
フレッドは楽しそうに口角を上げてAを見る。
｢俺が知ってるだけで19ある。正確には教室だけじゃないけど｣
｢多いのね、それで？｣
｢カップルに必要な部屋だ。さすがにベッドはないけどな｣
何の部屋か分かったAは驚いた顔をした後に、わざと小難しい顔をして恥ずかしさを紛らわせているようだった。
予想通りの反応にフレッドは小さく笑いを漏らす。
｢ここは思春期の男女の集まりだぜ？付き合い出したら最終的にしたいことは1つだ！寮で出来ないわけじゃないけど、色々リスクもあるだろ｣
｢どうやって知ったの？｣
どういう意味で聞いてくるのかフレッドは一瞬戸惑ったが、Aは純粋に知りたいだけのようだったので素直に教えることにした。
｢噂話に近いもんだよ。知ってるヤツが知らないヤツに教えてを昔から繰り返して今にいたる｣
納得したようにAが頷いたので、フレッドは少しばかり安心して制服のボタンを留めようと手を動かす。
その不意をつかれた。
｢フレッドが最初にその部屋を使ったのは？｣
｢3年の時に2つ上の･･･｣
そこで失言に気がついて恐る恐る顔をあげると、Aは面白くなさそうに唇を突き出している。
フレッドが全く予想していなかった言葉をAは言った。
｢ずるいわ、私は全部フレッドが初めてなのに。フレッドの初めてになれないじゃない｣
寂しげなその声はフレッドの心臓をわし掴んで、ニヤける顔を隠すこともせずにAに触れる。
｢Aが嫉妬してる｣
｢ダメ？｣
｢いや、嬉しい｣
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トオ(プロフ) - 更新有難うございます…！次も楽しみです❕ (2022年9月28日 10時) (
レス) @page50 id: 140729f59d (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - みらんさん» 更新してからお返事しようと決めていましたが、大分遅くなってしまいました。ダンスパーティーまでまだありますが引き続き頑張りたいと思います。コメントありがとうございます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - とうふさん» お返事がとても遅くなってしまいすみません。更新はするつもりでいます！どうかもう少しお待ち頂ければと思います…！応援のお言葉ありがとうございます!! (2022年8月21日 0時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
みらん - ダンスパーティーのところ楽しみにしてたので残念です。更新待ってます💪💪 (2022年8月13日 0時) (レス) @page41 id: e061b386f2 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - もう更新はないのでしょうか？？ 更新楽しみにしています…！！ (2022年7月21日 0時) (レス) @page41 id: 2c85f96aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2022年2月12日 0時
