Steal My Girl(フレッド) ページ13
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夏休みの間、特にAが泊まりに来ていた時ほどフレッドはホグワーツが恋しくなることはなかった。
例年通りなら何も問題は無かったかもしれない。
ただ今年はクィディッチワールドカップで、チャーリーとビルが揃って帰省してきたせいで部屋を奪われてしまった。
ジョージと一緒にロンの部屋に追いやられて、せっかく同じ屋根の下にAがいるのにフレッドはずっともどかしい思いをしていた。
｢外はダメ｣
ピクニックで、触れるよりももっと先のことをしようとしたらAに止められたせいで気持ちは加速するばかりだ。
｢ホグワーツ！｣
｢ついにイカれたか？｣
キングズクロス駅を出発してホグワーツ城に戻った瞬間、高らかに声をあげたフレッドを隣に立っていたジョージが怪訝そうな目で見てくる。
豪華な料理は大事だが、食べるだけ食べたらAを連れて必要の部屋を開かなければ、とフレッドは意気込んだ。
｢今年は組み分けをちゃんと聞けるわ｣
大広間のテーブルではAが楽しそうに新入生を見つめている。
Aが楽しいなら自分も楽しい、と付き合いが長くなるに連れて喜怒哀楽の沸点が低くなっている自覚のあるフレッドの顔にも笑みが浮かぶ。
｢あぁ･･･！A・テイラーだ！この夏休みで更に美しくなった気がするな｣
｢分かるよ。テイラーに会うならホグワーツしかないからな｣
｢まだウィーズリーと付き合ってるのか｣
｢心配しなくてもウィーズリーと別れたとしても、テイラーがお前を選ぶことはない｣
｢･･･まぁ、そうかもな。テイラーと同じ空気を吸えるだけでありがたい｣
食事が始まり、後ろのテーブルから聞こえてくる噂話にAの顔が少し赤くなっていることに気づいたフレッドは調子よく口を開いた。
｢拝まれてるぞ｣
｢やめてよ！｣
気づけばAに無謀な片思いをする馬鹿な男共も減っている気がする。
もしかしたら付き合えるんじゃないかと考えれないほどに、Aが高嶺の花になってしまったのが原因だろう。
Aは綺麗だと素直にフレッドは思う。
今日だって駅でもホグワーツに帰ってきてからも、数え切れない人間がAに羨望の眼差しを向けていた。
ただそれは外見的な美しさであって、それだけではフレッドにとっては知らない人のようでもある。
親しい相手にはAは感情表現豊かだし、とりわけ自分は特別だ。
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トオ(プロフ) - 更新有難うございます…！次も楽しみです❕ (2022年9月28日 10時) (
レス) @page50 id: 140729f59d (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - みらんさん» 更新してからお返事しようと決めていましたが、大分遅くなってしまいました。ダンスパーティーまでまだありますが引き続き頑張りたいと思います。コメントありがとうございます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - とうふさん» お返事がとても遅くなってしまいすみません。更新はするつもりでいます！どうかもう少しお待ち頂ければと思います…！応援のお言葉ありがとうございます!! (2022年8月21日 0時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
みらん - ダンスパーティーのところ楽しみにしてたので残念です。更新待ってます💪💪 (2022年8月13日 0時) (レス) @page41 id: e061b386f2 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - もう更新はないのでしょうか？？ 更新楽しみにしています…！！ (2022年7月21日 0時) (レス) @page41 id: 2c85f96aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2022年2月12日 0時
