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Aside
ﾄﾞﾗ「じゃあ、はじめようか。」
その言葉を合図に箒にまたがり、地面を蹴る。
しかし、微動だにしない。
ﾄﾞﾗ「おかしいな、、、恐怖心があるわけではないんだろう？」
”私だってみんなみたいに飛びたいもの。恐怖心はないわ。”
箒にまたがって飛ぶとき、声は必要ないはず。
しかし、私はどれだけ地面を蹴っても宙に浮くことはできなかった。
その様子を見たドラコが、少し困ったように笑った。
ﾄﾞﾗ「……力が入りすぎだ。」
“力？”
ﾄﾞﾗ「ああ。箒を無理やり飛ばそうとしてる。君の魔力は“押しつける”感じだ。」
彼は片手で自分の箒の柄を軽く叩く。
ﾄﾞﾗ「箒は、命令だけじゃ動かない。“乗る側”が、本気で飛びたいって思わないと、伝わらない。まぁ、ロングボトムのように箒に操られるような奴もいるがな。」
図星だった。
飛ぶことへの恐怖はないが、それ以上に自分が飛べるわけが無いという固定観念があったことは否定できない。
落ち込むように視線を落とすと、ドラコはやや言葉を選ぶように、もう少し柔らかい口調で続けた。
ﾄﾞﾗ「君は箒を浮かせる魔力はある。でも“飛ぶ理由”がまだ、箒に届いてないんだと思う。」
“理由……”
ﾄﾞﾗ「そう。飛んで何を見たいか、どこに行きたいか、誰と並んでいたいか──そういうの、全部、飛ぶ魔法の中にある。」
彼は一瞬、少しだけ言葉を迷ってから付け加える。
ﾄﾞﾗ「僕は、最初から飛べた。でもそれは……空に行きたいって、心から思ってたからだと思う。」
そして、ちらりと彼女に視線を向ける。
ﾄﾞﾗ「僕と空を飛ぼう。」
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仕事が忙しく、全然書けてないです💦
亀更新ですが、楽しんでいただけると幸いです❕🐢
続編に続きます❕お気に入り登録して待っていただけると嬉しいです❕
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作者名：紫苑 | 作成日時：2025年3月26日 22時
