-Anemone-Ⅰ (ページ39)

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Aside

しかし、ついに堪忍袋の緒が切れてしまった。

きっと3人は、私が足を引っ張ると思っているのだろう。

そう思われても無理はない。

私は、秘密の授業を受けある程度呪文を唱えられるようになってはいたが、授業や日常で使ったことはなかった。

クィレル先生の授業がなければ、何もできないままだっただろう。

ﾊｰ「そんなこと思ったことないわ！ただ、、、言うタイミングがなくて、、、」

”いいのよ。私もみんなに秘密にしてることあるし。じゃあ、私は先に出るわ。よいクリスマス休暇を。”

ハーマイオニーを置いて1人でホグワーツを出ていく。

大きな荷物を持って一人で廊下を歩くのは久しぶりだった。

秘密の授業に行くとき以外はいつもハーマイオニーがいたから。

入学する前はずっと独りだったのに、いつのまにか寂しいという感情を持つようになったらしい。

ﾌﾚ「あれ？姫がおひとりですか？」

ｼﾞｮ「親友ちゃんと帰るんじゃなかったっけ？」

どこからか現れた双子に肩を叩かれる。

”その予定だったんだけど、、、ちょっと色々あってね。”

ｼﾞｮ「ふーん。詳しくは聞かないけど、長引かせちゃ駄目だぜ？」

ﾌﾚ「初めてできた友達なんだろ？」

”休み明けには仲直りするわ。今は考える時間が欲しいの。じゃあまたね。手紙書くわ。”

そう告げてまた1人で歩きだした。