-Anemone-Ⅰ (ページ35)

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Aside

ハリーたちはスネイプ先生を疑い、彼のローブに火をつけたらしい。

流石のクィレル先生もボヤ騒ぎとなれば、目を離したのだろう。

明日は、クィレル先生との秘密の授業の日だった。

本人に「あなたが犯人ですか？」なんて聞いたら、次に命を狙われるのは私になるだろう。

ただ私はスネイプ先生が心配だった。

疑っているハリーたちが何をしでかすだろうか。

きっと私がどれだけ説明しても聞き入れてくれないだろう。

スネイプ先生がハリーを目の敵にしているように、ハリーもスネイプ先生を敵視している。

ハリーたちはスネイプ先生が怪我を負わせようとした程度の認識かもしれない。

それなのに、いいえ、あなたを殺そうとした人が他にいます、、、なんてハリーに伝えられるか？

ﾊｰ「A、、、A！！！」

背後から声を掛けられ、慌てて振り向く。

ハーマイオニーが入ってきたことに全く気づかなかった。

ﾊｰ「そんな顔しないで。かれこれ10分ぐらいここに居るわよ。」

ハーマイオニーだけでなく、ラベンダーらも帰ってきており、談笑していた。

"ちょっと、、、考え事してたの。"

ﾊｰ「すごく頭抱えてたもの。見ればわかるわ。」

"見られてたなんて恥ずかしいな。"

何を考えてたかは言えない。

クィレル先生の暴走を私が止めなきゃ。