-Anemone-Ⅰ (ページ13)

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ドラコside

ﾙｼ「ドラコ、今年はあのハリー・ポッターが入学してくる。仲良くしてあげるといい。」

ﾄﾞﾗ「はい、父上。」

あのハリー・ポッターがホグワーツに入学してくる！

あの人を倒した、英雄と呼ばれている子と同級生になるのだ。

そんな魔法使いなのだから、きっと闇の魔法使いなのだろう。

ということは彼もきっと僕と同じスリザリンだ。

ﾙｼ「、、、A、あの子ももう入学か。」

ﾄﾞﾗ「A、、とは誰ですか？」

ﾙｼ「今年入る魔女の中にAという名の子がいるはずだ。その子とも仲良くしてあげなさい。」

Aなんて聞いたこともない。

聖28一族にも存在しないはずだ。

父上の知り合いなら今までのパーティに出席しているはずだろう。

ﾄﾞﾗ「聞いたことがない名ですが、お知合いですか？」

ﾙｼ「まだこの子が生まれたばかりの頃にな。彼女の親と少しばかり親交があった。」

疑問を抱きながらもドラコはホグワーツでAを探すことにした。

〜

入学式の日、ドラコはホグワーツ特急内を散策していた。

父上が言っていたAはどこだ。

新入生らしい子が何人か僕を見て挨拶してきたが、Aという名は聞いていない。

父上は幼いころしか会っていないと言っていたし、ホグワーツには来ていないのではないだろうか。

と半ば諦め始めたころ、1つのコンパートメントが目に入った。

金色の髪をした少女が1人景色を眺めるようにして眠りについていた。

綺麗だ。心の底からそう思った。

儚げな彼女に声をかけることができないまま、クラッブとゴイルに声をかけられたため、仕方なくA探しは断念した。