天堂光輝の妹は京極竜に恋をした【PRINCE OF LEGEND】 (ページ47)

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病院でレントゲンを撮ると、とりあえず骨折はしていないことがわかった。

それを聞いて、竜もホッとしたような顔をしている。

医師「レントゲンに映らない小さなヒビが入っている可能性もあるので、しばらくは安静にしてください」

『しばらくって......どのくらいですか？』

医師「もしヒビが入ったとしても、1ヶ月くらい安静にしていれば自然に治ります」

『(1ヶ月も......？)』

医師「少なくとも痛みが引くまでは、歩いたり自転車に乗ったりするのはできるだけ控えてください」

『(そんなこと言われても、学校休むわけにはいかないし)』

まぁ、激しい運動とかしなければ大丈夫だよね。

湿布薬を処方してもらい、病院を後にした。

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外に出ると、竜が声をかけてきた。

竜「俺、送って行くから」

『大丈夫、バスで帰れるし、最悪お兄ちゃんいるから』

竜「そっか......」

竜は私をバス停まで送ってくれた。

竜「あのさ、俺、明日の朝バイクで迎えに行くわ。これから毎日送り迎えしてやっから」

『そんな！大丈夫だってば。全然歩けるし......』

竜「けど医者が言ってたじゃねぇか、歩くのはできるだけ控えろって」

『そうだけど......でも送り迎えなんて大げさな......』

竜「大げさなんかじゃねぇ！」

『！！』

竜「無理して酷くなったら大変だし、お前の家族も悲しむだろ。特に......光輝は」

『......たしかに......』

竜「なにより怪我したのは仁を助けてくれたからだし。俺の家族のことを守ってくれたAを、俺は大事にしたい」

竜の熱い思いが伝わってきて、心がじーんと温かくなった。

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