天堂光輝の妹は京極竜に恋をした【PRINCE OF LEGEND】 (ページ43)

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第25話お兄ちゃんな竜⑤ ページ43

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竜からコインを貰うと、いちごちゃんは私の手を引っ張って、クレーンゲームの所へ連れて行った。

いちご｢おねえちゃん、あのクマちゃん取って！｣

『えっ......。お姉ちゃん、クレーンゲームあんまり得意じゃないんだけどな......』

尊人と竜を探したが、2人は仁くんと店の奥に行ってしまったようで見つからない。

『(仕方ない......)』

やってみたが、予想通りなかなかうまくいかない。

続けて2回失敗し、最後のコインを投入する。

緊張しながら操作していると......、

竜｢もうちょっと右｣

竜が背後から覆い被さるようにして、私の手に自分の手を重ねた。

『(......！)』

竜｢あのクマ狙ってんだろ？ちょっと待てよ......よし、ストップ！｣

クレーンがゆっくり降りてきて、お目当てのクマをキャッチし、取り出し口に落ちた。

『すごい、取れた！』

いちご｢やった〜！｣

いちごちゃんと喜び合いながらも、さっき背中に感じた竜の温もりを思い出し、頬が熱くなってしまった。

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ゲームセンターを出た後、喉が渇いたのでフードコートへやって来た。

尊人｢ちょっと腹減ったな。たこ焼きでも食うか｣

仁/いちご｢さんせ～！｣

たこ焼きと飲み物を買って、みんなでテーブルを囲む。

『熱いから、ふぅふぅしてあげるね』

いちご｢おねえちゃん、ありがとー｣

『あっ、仁くん、口の横にソースついてるよ。はい、これで拭いて』

甲斐甲斐しく世話を焼くAを、尊人と竜がデレ〜ッとした顔で見つめている。

尊人｢チビたち連れてきたら邪魔になるかと思ったけど、Aが子供好きでよかったな｣

竜｢ああ。......なんかあいつ、母ちゃんみたいだよな｣

たこ焼きも食べ終わり、今度こそ本腰を入れてプレゼントを探すことにした。

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