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Aはまだその気持ちに当てはまる言葉がわからないのか。
申し訳なさそうなAの頭を撫でてやる。
「ごめんね……」
「いいよ、でもいつかAがその気持ちに当てはまる言葉がわかったら教えてね」
「うん……あ、でもね、ひとらんはここにいる誰よりも、ずーっとずっと好きだよ」
一番好きと抱き着くAを抱きしめ返す。彼女の体温がとても暖かい。
「うーんやっぱりパパには適わないめう〜」
「俺もギュッてやりたい」
「恐らく、Aさんにとってのひとらんさんは父でも仲間でも友でもなく、何か特別な存在なんですね」
※※※※
side:knsm
扉越しに聞こえる楽しそうな声が遠くに聞こえる。
なんやねん、俺からは逃げてばかりやったやん。
「なんで、兄ちゃんとか……」
扉に背を向け来た道を戻る。
最初は警戒しとった、せやけど本当はどんな奴なんやろって興味が湧いた。でも話したくても逃げられる。
その時はゾムも同じでお互い笑いあっとった……なのに、なんでアイツあないに楽しそうやねん。
ずるいわ、ほんま。
「あれー？ コネシマゾムはどうしたん？」
「あーうん、ちょっとな。今日の任務は俺とシャオさんだけで行くわ」
「ほーん、分かったトントンに言っとく」
コネシマとシャオロンなら平気やろ、ロボロの声が遠くに感じる。
「そや、例のあの子とはどうなったん？ えーっと名前なんやっけ、ひとらんとこの」
「Aか……今ゾムと楽しそうにしとる」
「は？ えーせやったら任務やって声掛ければ……」
「ええねんええねん、俺とシャオさんで何とかするから」
お前がそう言うならええけどと素直に下がってくれるのはコイツの良いところやな。
俺は興味そそられるもんには自分から構いに行く主義やけど、相手が逃げるんじゃ構いに行く暇がない。
難儀やわ。
「なぁロボロ」
「なにー？」
「…………やっぱええわ」
俺とゾムの何が違うんやろなんて、俺らしくもない質問は忘れることにした。
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夏目(プロフ) - その意見に僕も賛成ですね！納得出来ます。 (2018年10月14日 18時) (
レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)
salty*(プロフ) - その意見好きです。同じ思考の方がいて安心しました。 (2018年10月14日 13時) (レス) id: a689761f76 (このIDを非表示/違反報告)
水無月みなと(プロフ) - 作者様がどこまであの件を知っているのか定かではないのですが、あの件についてはタイミングが悪かったとしか言いようがないかと思います。長文失礼致しました。 (2018年10月14日 12時) (レス) id: 14b86691aa (このIDを非表示/違反報告)
水無月みなと(プロフ) - コメント失礼します。某生放送の件ですが、knさんがなにを見たのかははっきりしておりません。もちろん、作者様がおっしゃっているDV系のを見たという可能性はないとは言い切れませんが、少なくとも本人の口からはなにを見たとは言っておりませんでした。 (2018年10月14日 12時) (レス) id: 14b86691aa (このIDを非表示/違反報告)
レディ・トリカワ(プロフ) - ねねさん» 初めまして、誤解があったようですみません。BLのことを特殊性癖と書いた訳では無いのです、DV系の話だったと聞いたので特殊性癖だなぁと思い今回そう表記しました。不快に思われたようですみません。私自身はBLはむしろ好きで書いています。 (2018年10月14日 11時) (レス) id: ef467aa87d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レディ・トリカワ | 作成日時：2018年9月20日 11時
