【勘違い】乗っ取られたと思ったら実は全員味方だった【男主】

三章 ページ5

『……清光』

「へへ、主の初期刀、加州清光だよ。主のピンチに駆けつけちゃいましたー」


この時の清光は後光が指しているように見えて、あまりに神々しかった。

天の救いとはこういう事を言うのだな、と身を持って実感した。




『神様みたいだね……』

「主、忘れてるかもしれないけど俺は一応神様だからね？…ってそんな事言ってる暇じゃ無いんだった」




真剣な表情になって座り込んだ清光。先程の不安が消え去り安心だけが心に残る。


「加州様、どうして呪具を…」

「初期刀(おれ)がそんなものにかかってどうすんの。俺は"主"の初期刀だよ？」



この上ないほど頼もしい。
そして清光は笑ってこう付け足した。




「俺は極カンスト済。俺レベルになると呪具なんてやる気で躱せちゃうんだよね〜」

『…そうやって台無しにするのも清光！世界一可愛いよね！』


「えっ何！？俺もしかしてスベったの！？やだなぁ、まあ可愛いのは認めるけど！」


頼もしい味方を付け、これ以上無いほどのやる気に満ち溢れた俺は見習いを倒すべく、再び策を練り始めた。

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