淡い桃色 ページ29
。
《マルコside》
サッチ「あれ、イゾウ…とAか?」
そう言うサッチの視線の先を追っていくと、確かにイゾウの姿が見えた。
その隣を歩くのは、普段着ている真っ黒な男物の着物とは真逆の印象の着物を着たAだった。
白に近い淡い桃色の柄のない着物に、半襟や帯揚げに桜柄をあしらい、全体的に春を感じる着物だった。
シンプルな中にある上品さにAの銀色の髪と白い肌の合わさり儚げな雰囲気を漂わせ、思わず目を奪われる。
イゾウが見繕ったようだが、アイツのセンスの良さには感服するねィ…
サッチ「ようA!どうしたんだその着物…すげえ綺麗じゃねェか〜!」
貴方「イゾウ兄さんが選んでくれた上、プレゼントまでしてくれたんだ。」
マルコ「そりゃあ、随分と気前がいいじゃねィ。」
イゾウ「ックク、可愛い妹の前だと、財布の紐も緩むってもんよ。」
貴方「サッチ兄さんとマルコは…買い物?」
サッチ「ご名答!厨房で使ってる調理器具にガタがきててな…その買い替えに財布の紐をガッチリ握ってる長男坊の監視付きで買い物に来たんだ。」
長男も妹の前だと紐も緩むかな〜、と横目で俺を見てくる。そんな目しても絶対買わねぇよ。
イゾウ「お兄さん方、悪いが今Aとデート中なんだ。あまり邪魔しないでもらいたいな。」
貴方「きゃ〜、イゾウ兄さんイケメン〜〜」
Aの腰に手を回しニヤリと笑うイゾウ
マルコ「へいへい、そいつァ悪かったねィ。」
サッチ「ふん!別にイイわ!アタシだってこれからマルコとデートですもんねぇ〜!ベェー!」
貴方「負け犬の遠吠えね。精々、楽しんだら?」
サッチ「くぅ…!この女狐!!」
貴方「ッフフ、なんとでも言いなさい。」
マルコ「ハイハイ、茶番はそこまでだ。とっとと買い物終わらせるぞ。」
そのままサッチの首根っこを掴みAとイゾウから引き剥がした。
2人の背後姿を目で追うと、
イゾウは人混みにのまれないよう、Aの肩を抱きエスコートしている。
側から見れば、仲のいい美男美女のカップルだ。
今朝、Aと一緒にいる時に言われた「援助交際」のワードを思い出し顔をしかめた。
マルコ「…本当にお似合いな2人だねィ」
639人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
勿忘草 - 社長w栄養管理士(バナナワニ限定)だったんですかwww (2020年6月30日 20時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - ジャックリップさん» 親父過激派海賊団!それが白ひげ海賊団だ!←、コメありがとうございます!今ちょうどスランプ気味で…出来次第すぐあげます!長らくお待たせさせて申し訳ありませんがもう暫くお待ちください…! (2019年8月6日 12時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
ジャックリップ - 親父…それは萌えだぜ( '-' )ズッキュッーン!!←はい、えーっと、取り敢えずすっごい面白くってドストライクなので続けてくれると幸いです。完結するまで応援します。(o_ _)o (2019年8月6日 2時) (レス) id: 40441f3b37 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 柳さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて感激です!!最終的にはオヤジさんを優先する白ひげ海賊団のオヤジ愛が個人的には大好きなので、そういった話を載せられればなぁ、と思っています! (2019年7月28日 21時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - マルコとエースの喧嘩の落ちがヤバイwww思わずにやけましたwそれにオヤジものるって言うwいつも楽しく読ませて頂いております!私もマルコ推しなので幸せです!!めちゃくちゃ目の保養です!これからも頑張ってください!! (2019年7月28日 20時) (レス) id: 1a02a166b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:仮面タロウ | 作成日時:2019年6月12日 17時