ピエロの正体を誰も知らない７【トラファルガー・ロー】

喧嘩組手 ページ19

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その頃、王宮には

意識の無い、シュガーとディアマンテが横たわっていた。

シュガーはウソップによって気絶させられ、ディアマンテに至っては、エースとサボによる兄弟喧嘩に巻き込まれて、意識を飛ばしていた。




トレ「俺が助けてなかったら、ディアマンテは危なかったぞ！？んねー！！」




鳥カゴが展開される少し前…




＊＊＊




闘技場にて


エース「なんで直ぐに顔見せなかったんだ！馬鹿サボォ！！！」

サボ「兄弟の窮地に助けに行けなかった俺が、おいそれと顔出すわけにはいかねェだろ！！エースの分からずやァ！！」




先ほどとは、明らかに違う戦い方と呼ばれ方をされているルーシー(サボ)
更に、その圧倒的な力を前に、闘技場内で観ていた剣闘士達は、唖然としていた。




レベ「全然違う名前で呼び合っている事に、審判は突っ込まないのかしら…」

キャ「そんな勇敢な審判が居れば、是非とも見てみたいね。」




美しき海賊、キャベンディッシュと話しているのは、女剣闘士レベッカ

予選ではDブロックに出場していたが、キャベンディッシュの夢遊病による無差別攻撃の前に倒れ、無傷で立っていたエースが、そのまま決勝戦に進出していた。




レベ「決勝戦に進まなくて良かったと思ったのは、これが初めてよ。」

キャ「……僕もだ。」




決勝戦に進出したメンバーは、エースとサボ以外全員、兄弟喧嘩に巻き込まれて倒れて撃沈。

グラグラの実を奪取する戦いの筈が、悪魔の実には目もくれず、エースとサボは戦いを続けていた。




ディ「やめろ貴様らァ！何の為のコロシアムだと思ってんだ！！」


「「喧嘩組手中に口出しすんじゃねェ！馬鹿野朗！！」」




痺れを切らした、ドンキホーテファミリー幹部のディアマンテが割って入ろうとした結果…




「きゃああ！ディアマンテ様ァ！！」

ディ「……ッ…ガハ…」




呆気なく、倒されてしまった。




キャ「……喧嘩組手って何だ。」

レベ「昔、長引きそうな喧嘩が始まった時は、当事者同士が組手をして決着をつけてたって、ルーシーが言っていたわ…」

キャ「なんだその物騒な解決方法は」




＊＊＊




闘技場で力無く倒れているディアマンテを、地下にいたトレーボルが発見して、気絶しているシュガーと共に、王宮まで連れて来て、現在に至る。




黒ひげ「情け無ェ…実に情け無ェなァ」

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