思慮の浅さ ページ11
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ピエロとAとローの3人は、
隠し通路を使い王宮の地下を走っていた。
貴方「…ここまで来れば安心だな。ピエロ、私の肩に手を」
ピエロ「承知した。」
Aが手を合わせ目を伏せた瞬間、隣にいたピエロが陽炎のように消えた。
ロー「お前は…俺の知るAなのか。」
貴方「一度融合すれば意識は混ざり合い１つとなる。ピエロと私は、分裂した時期が短い為、精神は私と変わらない。」
ロー「…そうか、二重人格とかではないんだな。」
心なしか、ホッとしたような顔をした。
貴方「だが問題なのは、Mrs.Aだ。彼女とは、長い期間離れ過ぎた…根本は同じだとしても私とは別人格だと、とらえてもらって………」
話の途中で、Aの顔色が変わった。
貴方「……まずいな」
ロー「何だ、ヤツに挨拶のキスでも忘れてきたか？」
冗談交じりに言っているように聞こえるが、ローの目は本気だ。
それを眉を下げ、少し困ったように彼の顔を見た後、説明を続ける。
貴方「私達は、体は分裂して離れていても、意識下では繋がっていて、…具体的に言えば、テレパシーのようなモノが使えるんだ。」
ロー「つまり、何だ。」
貴方「どうやらドフラミンゴは“鳥カゴ”を使うらしい。」
ロー「ッ、鳥カゴ…だと…！？だがそれは、Mrs.Aが伝えてきたって事だろう。」
貴方「……信用してくれないのか。」
ロー「ッハ！俺の目の前で、ヤツとあんなに仲良くされちゃあ、信用なんてクソもねェな。」
貴方「……私は謝らないぞ。」
ロー「は？俺が怒っているとでも？お前の為に？？」
貴方「ッ、そんな事…」
ふと、ローの視線がAの唇に移る。
彼の手が彼女の頬を包むと、親指で下唇をそっと撫でた。
ロー「“A”を汚したアイツの首を今すぐへし折って殺りてェぐらいにはブチギレてる。」
貴方「っえ、」
ロー「なんなら、冷静でいられてる今が奇跡みてェなもんだ。」
貴方「……えっと、」
ロー「お前もだA。全てが終わったら、覚悟しておけよ」
貴方「………oh」
この時だけは、
己の思慮の浅さを呪ったAだった。
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シュワっち - グラグラの実はロギア系ではなく、パラミシア系でございます。あとこの小説気に入っております！頑張ってくださいね♪ (2022年11月4日 11時) (
レス) @page21 id: 7ee783d5ae (このIDを非表示/違反報告)
名無し - こんなに素敵な夢小説見た事無いです…… (2020年3月23日 8時) (レス) id: a078323fa5 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - ちょんこさん» ご指摘ありがとうございます…！！ (2019年10月6日 14時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
ちょんこ - ヴィオラのセリフ(ルフィのトラ男云々の後)のさっき迄いたハズ、がさっき迄いたバスになってます！ (2019年10月6日 11時) (レス) id: 676011e8bc (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 月威さん» ありがとうございます！頑張ります^ ^ (2019年9月30日 20時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仮面タロウ
| 作成日時：2019年9月30日 18時
