移行しました(工藤姉は弟がキライ５)

最強の明美 ページ6

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組織内で行方不明扱いになっていた明美さんから連絡が入ったのは、赤井さんがNOCバレした翌日だった。

勿論、バレないようにヒロキ君が発明した変態回線から連絡を取り合っている。






明美『やっほ〜！志保！Aちゃん！』

志保「お姉ちゃん！！」

貴方「明美さん！良かった無事だったんだね…」






明美さんは事前に、FBIの上層部が無理に幹部ジンの捕縛を進めようとしていると赤井さんから聞いていたらしい。






明美『赤井さんに証人保護プログラムを勧められたけど断ったわ。…それじゃあいざという時に志保の元へ駆けつけられないからね。』

志保「お姉ちゃん…」






これは明美さんの独り善がりな意見ではなく、自分の身を守れるだけの“力”が備わっている前提での言葉だった。

ここ1年、組織の目を盗んで赤井さんから、銃・体術・ハッキング等々のレクチャーを受けていた明美さん。



その修行の結果…

“最強の明美”が爆誕した。






貴方「赤井さんが言ってましたよ。明美さんの実力はFBI捜査官顔負けだって」

志保「流石、私のお姉ちゃんね。」

明美『っふふ！褒めても何も出ないわよ〜』

志保「でも、大丈夫なの？あの長髪タラシ野郎が逃げた今、組織はお姉ちゃんのこと躍起になって探してるんじゃない？」

明美『あぁ！それなら大丈夫よ、だって…』






＊＊＊







バボ「妹を捨てて愛する男と駆け落ちした女を処分したいのは山々ですが、米国の証人保護プログラムを使われてしまったのなら、此方からは手の出しようがないですね。」

ジン「ッチ、…まァあの女が組織に関して知っている事など、たかが知れている。暫くは様子見だ。」






そう、明美さんは証人保護プログラムを受けたと組織に思わせ、身を隠していた。

流石は“最強の明美”。
見事に組織側の目を欺くことに成功した。



ちなみに明美さんは、今は私の別荘に住んでもらっている。

あの別荘周辺は、盗一さんが隠れ住んでいただけあって、衛星をジャックして周囲を監視していたりとセキュリティも万全だし、何より最強の番犬チビ太がいる。



物理的にも安全だ。

ライによる組織の損害→←＿黒羽盗一side

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