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貴方side



「アナタは何を考えてるのA…!!」






大変お怒りの様子で私の頭に銃口を突きつけるベルモット。






『ここは鈴木財閥の邸宅。そんなもの撃てば、アンタもただじゃすまない。』


「アナタには関係無いわ!それより質問にちゃんと答えなさい!!」







この様子じゃ、本当に撃ちかねないし、人通りの少ない場所とはいえ、こんな所誰かに見られでもしたら大変だ。







『“エンジェル”』


「…ッ!」


『アンタが毛利蘭をそう呼ぶのを知っている。』







FBIとベルモットが揉めていた港で、哀を庇った蘭ちゃんをエンジェルと呼び、撃つことが出来なかった彼女を、私はコンテナの物陰から見ていた。







『彼女がアンタの何であれ、傷つけたく無いのはよく分かったよ。』


「…っふ、まさかこの私を脅す気?」


『いいや。』


「じゃあ目的は何なのよ!?」


『バーボン。…アイツの動向が気になる。』


「それは、彼が赤井秀一に執着するあまり、亡霊の影を追いかけているだけよ。」


『バーボンは他にも何か探っている。毛利小五郎を介して、何かを。』


「……」


『その何かは分からないが、近くにいる蘭ちゃんに危険が及ぶかもしれない。そうなった時、俺の母親としてなら、彼女にも近付きやすい。

だからアンタと接触させた。』


「それの何処にアナタの利益があるっていうわけ?」


『アンタが彼女をエンジェルと呼ぶのも、今ならよく分かる。彼女は光だ。傷付けたくない。…それだけの理由じゃダメかな?』


「……アナタ…まさか。」







「まさか…」の先が分からず曖昧に笑うと、勝手に意味を汲んでくれたみたいで、深いため息をつきながらも銃を下ろした。







「残念だけど、彼女には既に素敵なナイト様が居るから無駄よ。」


『……彼女の幸せが、俺の幸せだ。』


「っふふ、結構可愛い所あるじゃない。」







あれれ…
なんか、蘭ちゃんに私が片思いしている構図が完成してしまったぞ。







「いいわ、アナタに乗ってあげる。存分にこの立場使わせてもらうわ。さ、パーティーに戻りましょう、my sweet son.(私の可愛い息子)


『……お手柔らかに頼むよ。』

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仮面タロウ(プロフ) - シズキさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)何度か見直してるですけど減らなくて…、更新頑張ります! (2019年11月29日 23時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
シズキ(プロフ) - 仮面タロウさん» 凄く面白いですっ!!シリアスのようでユーモア溢れた会話やストーリ本当好きです!誰だって誤字はありますよ〜。これからも応援していますっ!! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 0b065aa661 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます( ;∀;) (2019年11月27日 18時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 32話に誤字がありました。「手見上げ」ではなく、「手土産」です。 (2019年11月24日 19時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - 明里香さん» ご指摘ありがとうございます! (2019年11月23日 19時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:仮面タロウ | 作成日時:2019年11月9日 14時

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