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スモやんは本気みたいよ3 ページ26





貴方「…もう出てきたらどうだ…クザンさん。」




私がスモーカーに抱きしめられていた辺りから、背後での殺気をジリジリと感じていた。


…どうやら、スモーカーも気付いていたようで、ニヤッと笑いながら私の腰に手を回している。




青雉「…いやぁね、甘い〜雰囲気を2人で出しているから、なかなか出て行けなくてねぇ?」


貴方「甘い空気?違いマスヨ。それとスモやん、手、もう私は大丈夫だ、ありがとな。」




サッとスモーカーの手を払うと、
青雉が肩を震わせクツクツと笑い出した




青雉「ククッ…こればっかりはスモーカーが不憫でならないよ。」

貴方「…?」



隣のスモーカーはさっきと打って変わり、どこか不機嫌そうにしている。




青雉「…ところでAちゃん、面…付けてないけど、俺に素顔見しても良いの?」


貴方「クザンさんの事だから、どうせ私の過去の事も今までの会話全部聞いてたんデショ?なら別にいいよ。」




そうか…と呟くようにして言うと、クザンさんの大きな手が私の顔に伸び、頬を優しく包みこんだ。




青雉「…スモーカーの言った通りだな。お世辞抜きで、本当に綺麗だよ…A。」




いつもは“ちゃん”付きなのに、突然名前を呼び捨てで呼ばれて少しドキッとした。




青雉「俺の部下じゃなかったら真っ先に口説き落としてた所だったのに…残念だな…」




はじめ見るクザンさんの切なげな表情に、
私は目を離せなくなる。




貴方「もしかして…クザンさん、私に恋してるの?」




その問いに、スモーカーはかなり驚き

クザンさんも一瞬動作が止まる




青雉「…あぁ、Aちゃんを独り占めしたいくらいにねぇ?」




そう笑うとクシャリと私の頭を撫でる

クザンさんは、本当によく分からない人だ。



いつのまにか普段の呼び方に戻ってるし

さっきの会話も結局の所、冗談なのか本気なのかよく分からなかった。








でも、いつかは私も

“恋”という感情も分かる日が来ればいいな。



ーーーーーー



「おい、アンタさっきのは本気なのか。」

「ククッ…さぁどーだろう?」

「…ッチ。」

「でも、Aちゃんにはあれくらいストレートにいかなきゃ伝わんねーぞ?」


「……余計なお世話だ。」


「あらら。(Aのこと本気なんだ)」

ワニさんとナイショ話1→←スモやんは本気みたいよ2



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ワンピース大好き - めっちゃ面白いです!質問なんですが黒鬼と夢主は同一人物なんでしょうか? (2022年3月30日 16時) (レス) @page15 id: 0debfe5c5b (このIDを非表示/違反報告)
仮面タロウ(プロフ) - トメィロウさん» そう言って頂けて感激です!ありがとうございますっ!! (2019年4月2日 17時) (レス) id: 2292ab7783 (このIDを非表示/違反報告)
トメィロウ - この作品大好きです(●´▽`●)いつもニヤニヤしながら読ませてもらっています←は?? (´ρ`*)コホン更新頑張ってください!待ってま〜す (2019年4月2日 7時) (レス) id: 7828891ba6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:仮面タロウ | 作成日時:2019年3月16日 17時

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