検索窓
今日:13 hit、昨日:48 hit、合計:234,914 hit

5 ページ5

あぁ、そうだ。


周りには“ハニ”とか呼ばれてたっけ…

それは突然のことだった。

小学1年生になって、少し学校に慣れ始めた頃のこと。

同じクラスだったハニに、急に話しかけられた。

そういえば、ハニも顔が綺麗な子だったなぁ。

だから人気だったし、みんなに好かれていた。


「ちょっといーい?」

「うん!どーしたの」


あの頃はまだ私も明るかったなぁ。

今では考えられない。


「Aちゃんのお父さんっていないの?」


彼の明るい口調からそんな質問がされるなんて予想もしなかった幼い頃の私。

彼の言う通り、私にはお父さんがいなかった。


なんでいないのかお母さんは教えてくれなかったけど。


それから少し経ったある日のこと。

机に肘をついたハニはニヤニヤしながら教室に響くような声の大きさで言った。


「Aってお父さんに捨てられたんだって!」


そのときの私にはあまり意味が理解出来なかった。

私に向けられていたクラスメイトの目は決して温かいものではなかった。


ハニが人気者なこともあり、みんなハニの味方だった。

ハニが私を無視すれば、周りのみんなも私を無視する。


…まぁそんなの優しい方だった。

小学一年生のいじめなんてそんなに恐ろしくない。

きっといじめの方法が分からなかったから。

無視される以外はされたこと無かった。

6→←4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (227 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
548人がお気に入り
設定タグ:SEVENTEEN , ジョンハン , ハニ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆりあ(プロフ) - 初めまして。最後まで読ませていただきました。ジョンハンがハニだって分かった所あたりから泣いてしまいました...なんか、言葉に表すのが難しい感情です...私はこういう系のお話を初めて読ませていただきましたが、本当に良かったです。これからも応援してます! (2020年10月3日 23時) (レス) id: 3890c4bb34 (このIDを非表示/違反報告)
みゅな(プロフ) - ぴーよさん» なんて嬉しいお言葉を……(><)最高だなんて( *˙ ˙* )ほんとにありがとうございます~頑張ります! (2020年8月18日 23時) (レス) id: b46efb986b (このIDを非表示/違反報告)
ぴーよ(プロフ) - 読み終わりました...というより、読み終わっちゃいました泣 こういう系初めてで最初ちょっと躊躇してしまったんですが、もう最高です。読んでよかったですほんとに(>_<) とりまもう一ループしてきまっす (2020年8月18日 23時) (レス) id: 8f39bffcdf (このIDを非表示/違反報告)
みゅな(プロフ) - モノクロさん» 嬉しい言葉ばかりで、、、(喜)全部見ていただけたのですね、、、ただただ嬉しいです、、、(><)単行本!?!?!?笑笑そんな!これからも頑張ります、、!ありがとうございます~! (2020年8月18日 22時) (レス) id: b46efb986b (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ - すっごく面白かったです!!作者さんのお話全部、見させて頂いたのですが、もう本当にドストライクでして。単行本、待ってます。応援してます! (2020年8月18日 20時) (レス) id: 2b6a0ab99a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みゅな | 作成日時:2020年8月15日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。