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「……そっ…か、」


私はそうとしか言えなかった。


「肌白いし、笑顔が素敵で…王子様みたい!」


ジアの理想とは遠く離れたハニの本性を知っている。

______

その日も、ハニにアイコンタクトで「放課後、残れ」と言われて私は逆らえずに教室に残ってしまった。


今日は何をされるんだろう…

憂鬱になりながらも待った。

待たずに帰るなんてした日には…どんな恐ろしいことが待っているか……


ガラガラ、と教室の扉が開いて、ハニが現れた。

それをちらりと確認してすぐに目を逸らした。


……今日はいつもより遅かったな…

外がもう赤く染まっている。

がちゃん、と鍵が閉められる音がしてハニのいつもと違う行動に心臓がバクバクと忙しい。


……なにするつもりなの……?


「ちょっと噂聞いちゃってさ。」

「…」


私の座っている席の隣に座るハニ。

つまり、そこはジアの席。


「この席の子、俺の事好きって?」

「へ…」


なんでそれを知っているんだ。
ぞわっと鳥肌がたった。


「結構俺の周りの女の子たちって口軽い子多いんだよね」


変な汗が止まらない。


「んで、お前はこの子と仲がいい。」

頼むから、ジアには手を出さないでくれと願うように眉間にシワを寄せた。


「…ちが、う……仲良くない。」


プルプルと震える足を両手で押さえて、バッとハニの方を向いた。


「嘘ついてもわかってるって。この子、〇〇にしか好きな人の話してないらしいよ?」

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ゆりあ(プロフ) - 初めまして。最後まで読ませていただきました。ジョンハンがハニだって分かった所あたりから泣いてしまいました...なんか、言葉に表すのが難しい感情です...私はこういう系のお話を初めて読ませていただきましたが、本当に良かったです。これからも応援してます! (2020年10月3日 23時) (レス) id: 3890c4bb34 (このIDを非表示/違反報告)
みゅな(プロフ) - ぴーよさん» なんて嬉しいお言葉を……(><)最高だなんて( *˙ ˙* )ほんとにありがとうございます~頑張ります! (2020年8月18日 23時) (レス) id: b46efb986b (このIDを非表示/違反報告)
ぴーよ(プロフ) - 読み終わりました...というより、読み終わっちゃいました泣 こういう系初めてで最初ちょっと躊躇してしまったんですが、もう最高です。読んでよかったですほんとに(>_<) とりまもう一ループしてきまっす (2020年8月18日 23時) (レス) id: 8f39bffcdf (このIDを非表示/違反報告)
みゅな(プロフ) - モノクロさん» 嬉しい言葉ばかりで、、、(喜)全部見ていただけたのですね、、、ただただ嬉しいです、、、(><)単行本!?!?!?笑笑そんな!これからも頑張ります、、!ありがとうございます~! (2020年8月18日 22時) (レス) id: b46efb986b (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ - すっごく面白かったです!!作者さんのお話全部、見させて頂いたのですが、もう本当にドストライクでして。単行本、待ってます。応援してます! (2020年8月18日 20時) (レス) id: 2b6a0ab99a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゅな | 作成日時:2020年8月15日 15時

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