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「おはよう。」
「よく眠れた?」
毎回私を気にかけて聞いてくれる。
ジョンハンとあの日出会えてよかった。
ジョンハンが警察官で良かった。
心からそう思った。
「うん。ジョンハンのおかげで。」
照れるじゃん。
そう言ってこちらに向かってくる。
両手には2人分のトースターとジャムが。
ジョンハンが作る料理はシンプルだけど美味しい。
「なんでそんなに料理上手なの?」
「これのおかげ。」
スマホを指さす彼があまりにも自信満々にドヤ顔をするから笑ってしまった。
「今日はどこ行く?」
そう聞かれたけど、私はあまり外の世界を知らなくてこれと言ったイメージがわかない。
なにしろ、周りのことなんてみる余裕もないくらい生きるのに必死だったから。
私が黙り込んでいると、彼はそれを察したのか自分から口を開いた。
「じゃあ、ショッピングする?」
ショッピングなんて、自分とはかけ離れた言葉。
それでいて憧れでもある。
「ほんとに…?」
「ほんとだよ。」
_______
「わぁっ…!」
ジョンハンは、キラキラ輝くショッピングモールへ連れてきてくれた。
想像していたよりも人が10倍多くて少し戸惑う。
「人多いなぁ、」
「迷子になりそうだから繋いでて」
そう言って彼の指を絡めると、少し驚いたような顔をした。
「…うん、わかった。」
…私おかしなことした?
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ゆりあ(プロフ) - 初めまして。最後まで読ませていただきました。ジョンハンがハニだって分かった所あたりから泣いてしまいました...なんか、言葉に表すのが難しい感情です...私はこういう系のお話を初めて読ませていただきましたが、本当に良かったです。これからも応援してます! (2020年10月3日 23時) (レス) id: 3890c4bb34 (このIDを非表示/違反報告)
みゅな(プロフ) - ぴーよさん» なんて嬉しいお言葉を……(><)最高だなんて( *˙ ˙* )ほんとにありがとうございます~頑張ります! (2020年8月18日 23時) (レス) id: b46efb986b (このIDを非表示/違反報告)
ぴーよ(プロフ) - 読み終わりました...というより、読み終わっちゃいました泣 こういう系初めてで最初ちょっと躊躇してしまったんですが、もう最高です。読んでよかったですほんとに(>_<) とりまもう一ループしてきまっす (2020年8月18日 23時) (レス) id: 8f39bffcdf (このIDを非表示/違反報告)
みゅな(プロフ) - モノクロさん» 嬉しい言葉ばかりで、、、(喜)全部見ていただけたのですね、、、ただただ嬉しいです、、、(><)単行本!?!?!?笑笑そんな!これからも頑張ります、、!ありがとうございます~! (2020年8月18日 22時) (レス) id: b46efb986b (このIDを非表示/違反報告)
モノクロ - すっごく面白かったです!!作者さんのお話全部、見させて頂いたのですが、もう本当にドストライクでして。単行本、待ってます。応援してます! (2020年8月18日 20時) (レス) id: 2b6a0ab99a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゅな | 作成日時:2020年8月15日 15時